ロシアの美少女モデルが中国のファッションショーで死亡、13時間も舞台に立ち続ける
中国で行われていたファッションショーで、ロシア人少女のモデルが亡くなり、過酷な労働を強いられていた可能性が浮上している。
13時間もショーの舞台に立ち続けた
そのモデルの少女とは、ロシアのウラル地方にあるPermという街に住んでいたVlada Dzyubaさん。
彼女はまだ14歳だったが、非常に注目されていたモデルで、先日上海で行われていたファッションショーに出演。13時間も舞台のランウェイを歩かされ続けたという。
Russian mode Vlada Dzyuba pictures,works herself to DEATH during three-month assignment https://t.co/hUvoFMhcQB pic.twitter.com/JbovVGDu3g
— infowe (@infowe) October 27, 2017
そして舞台へ出るため順番を待っている時、Vladaさんの体温は急激に上昇。その場に倒れ、意識を失ってしまう。
その後、病院へ運ばれるも、2日間も昏睡状態が続き、10月27日に死亡が確認されたそうだ。死因は髄膜炎とされたが、極度の疲労を伴っていたと診断された。
Vlada Dzyuba is a 14 year old Russian model who died from exhaustion during a 12 hour fashion show. https://t.co/aaHzFsOX1c pic.twitter.com/rYIo7a1jGz
— Vogue Inspire Mag (@vimtwits) October 30, 2017
苦痛を訴えていたのに病院へ行かず
Vladaさんの母親、Oksanaさんは取材に対し、次のように語っている。
「彼女は私に連絡をしてきました。娘は『ママ、私、とっても疲れた』『すごく眠りたい』と話していました。それは病気の初期段階だったに違いありせん。その後、体温が急上昇したのです。私も眠れませんでした。絶えず娘に電話をし続けました。そして娘に病院へ行くよう懇願し続けたのです」
しかしVladaさんは病院へ行くことはなく、そのまま帰らぬ人になってしまった。母親のOksanaさんは知らせを受け、急いでビザを申請。しかし娘のVladaさんが亡くなる前に、ビザの手続きは完了しなかったとか。
医療保険をかけられていなかった
現在、中国ではファッションショーに出演させるため、特にシベリア出身の若い女性をリクルートするケースが増えているという。
そしてVladaさんも中国では有名なモデル事務所「ESEEモデルマネジメント」に採用されており、3カ月の契約で仕事を続けていたそうだ。
しかしVladaさんには医療保険がかけられておらず、そのため疲労を訴えていたにも関わらず、病院へ行かなかったと考えられている。
またモデルには専属の責任者であるDmitry Smirnov氏が付き添っていたとされているが、彼が当時どのような役割を果たしたのか、また誰がVladaさんに医療保険を提供しなかったのかは、分かっていない。
利益を得ようとする意図が背後に?
さらに、なぜ彼女が長時間も舞台に立たされ続けたのか分かっておらず、現在ファッション業界における子供の労働について議論を引き起こしているという。
Vladaさんの親戚は「Vladaに初期治療を受けさせることよりも、利益を得ようとする欲望が優ったからだ」と暗に関係者を批判。
一方、彼女が所属していたモデル事務所「ESEEモデルマネジメント」は「彼女が出演していた上海ファッションウィークは18日に終了しており、Vladaさんが体調不良になったのはその6日後だ」と強調しているそうだ。
さらにVladaさんは、ほとんどの仕事を法定内の8時間以内で終了し、仕事量は他のモデルに比べると楽な方だったと語っているとか。
母親のOksanaさんは現在、ロシア外務省に対し、Vladaさんがどのような状況で生活し、働かされ、そして何故亡くなったのかについて、調査するよう求めているという。(了)
出典元:Siberian Times:Modelling scandal: young girl dies in China after 13 hour fashion show with no medical insurance(10/27)