ウクライナ西部の村議会で、議員が手榴弾を投げて爆発、26人が負傷
ウクライナ西部の村議会に、議員が手榴弾を投げ、爆発させるという恐ろしい事件が起きた。
2024年度の予算案などについて激論
その事件が起きたのは12月15日の朝(現地時間)、場所はウクライナ西部のザカルパート州にある村、Keretskyの村議会だとされている。
当時、村議会の議場では、今年度の決算だけでなく2024年度の予算案について激論を交わし、村長のボーナスの採決を行っていたという。
そして会議の開始からほぼ90分が経過した時点で、黒いジャケットを着た村議員の1人が予算案に反対して叫び、その後この男は別の男を連れて部屋を出て行った。
しかし数分後、再び黒いジャケットを着た村議員が議場に戻ってきて、ドアの前に立ち、突然複数の手榴弾を部屋の中に転がした。その直後、爆発が起き、部屋の中には炎が広がった。
26人が負傷、6人が重体
実は、この議会での様子は当時、フェイスブックで生配信されていたという。
警察の声明では、この事件により26人が負傷し、このうち6人が重篤な状態だと述べられている。
また手榴弾を投げた男も、重篤な状態で病院の集中治療室へ運ばれ、現在医療従事者らが男の蘇生に努めているそうだ。このため、まだ犯行の動機も不明なままとなっている。
ウクライナ保安局(SBU)は、この事件を「テロ」として捜査するとしているが、ロシアとの戦争に関連したものとは考えられていない。
Keretsky村は、ハンガリー国境からほど近い、人口約 4000人の村とされている。(了)
出典元:BBC:Ukraine grenade incident: Councillor tosses explosives into meeting(12/15)