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初の商業月面着陸を目指す宇宙船、重大な燃料漏れでピンチ

初の商業月面着陸を目指す宇宙船、重大な燃料漏れでピンチ
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アメリカから打ち上げられた月着陸船が、燃料漏れを起こし、危機に瀕している。

 

1月8日にロケットで打ち上げられる

 

その月着陸船とは、アストロボティック社が製造した「ペレグリン」だ。

 

これは1月8日、「バルカン・ロケット」に搭載され、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたという。

 

 

打ち上げから1時間後、「ペレグリン」はロケット本体から分離。2月23日に予定されていた月着陸への旅を進めていたそうだ。

 

 

 

しかし航行から数時間後、アストロボティック社は、月着陸船が「推進異常」に見舞われ、電力を集めるソーラーパネルを太陽に向けることができなくなったと発表。燃料漏れを起こしていることを明らかにした。

 

民間による初の月面着陸を目指す

 

「ペレグリン」は民間企業による初の月面着陸を目指して作られ、成功すればアメリカにとっても50年ぶりに月へ到達することになる。

 

またこの月着陸船は、7カ国16社からの20個の装置を積んでおり、その中にはNASAからの機器も含まれているという。

 

アストロボティック社はウェブサイトに掲載した声明で、「残念ながら、推進システム内の故障により、推進剤の重大な損失が発生しているようだ」とし、次のように述べた。

 

「チームはこの損失を安定化させるために取り組んでいます。しかし、状況を考慮すると、捕捉できるデータを最大限に活用することを優先しました。現時点でどのような代替ミッションプロファイルが実現可能かを評価中です」

 

アストロボティック社は、商用月着陸船の製造をNASAから承認された、数社のうちの1社とされている。(了)

 

出典元:ABC News:1st US commercial moon landing mission in jeopardy after ‘critical’ fuel leak(1/9)

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