アイスランドで再び溶岩が流出、家々を飲み込んでいく
アイスランド南西部の町で、再び噴火が起き、家が火災に巻き込まれる事態となった。
2つの亀裂が発生し、溶岩が流出
噴火が確認されたのは1月14日、場所はアイスランド南西部の漁師町、Grindavíkとされている。
ここでは地震活動が活発で、14日には2つの亀裂が地面で発生。地元当局は、前日に住民らに避難するよう指示していたという。
最初の亀裂は14日の午前8時、町から約450m離れた地盤に生じ、そこから溶岩が流れ出したそうだ。
さらに正午頃にも、町外れで2つ目の亀裂が開き、夕方までに長さが約100mに達し、そこから流れ出した溶岩が家々を飲み込んだという。
BREAKING: A new volcanic fissure has opened up on Iceland’s Reykjanes Peninsula just a few minutes ago. More details to come. pic.twitter.com/4yPZ98oQs5
— Nahel Belgherze (@WxNB_) January 14, 2024
We are watching a disaster unfolding in real-time as lava from newly opened volcanic fissure is now entering Grindavík, engulfing first houses in the northern part of the town. pic.twitter.com/pfSQrS8uI5
— Nahel Belgherze (@WxNB_) January 14, 2024
Today is a day that will be remembered by Icelanders for decades to come. Lava flow continues to invade the town of Grindavík this evening, destroying everything in its path.
Credit: Árna Sæberg pic.twitter.com/oF8lEmmhYx
— Nahel Belgherze (@WxNB_) January 14, 2024
Videos of Magma after eruption. Aerial Videos shown from different angles to have a better view. #Grindavik #Iceland #VolcanicEruption #Volacano pic.twitter.com/XLeOw3svPe
— Ravi Pandey🇮🇳 (@ravipandey2643) January 15, 2024
「まるで映画を見ているよう」
この溶岩の流出により、少なくとも3軒の家が火災に巻き込まれたそうだ。地元住民の男性、Sveinn Ari Gudjonssonさん(55)は、AFP通信に、次のように語っている。
「このような小さな村では、私たちは家族のようなもので、誰もがお互いを家族として知っています。これを見るのは悲劇です。非現実的です。まるで映画を見ているようです」
アイスランドのGuðni Jóhannesson大統領によれば、住民の命が危険に晒されているわけではないが、インフラが脅威にさらされているという。
アイスランドの国民保護庁は警戒レベルを、3段階評価のうち最も高い「緊急」に引き上げたそうだ。
Grindavíkの町では昨年12月18日に強力な噴火が起き、町の住民3800人が予防措置として、噴火の数週間前からすでに避難していたという。
そして年が明け、ここ数週間で100人以上が町に戻っていたが、1月13日には再び避難を余儀なくされた。(了)
出典元:The Guardian:Houses set alight as lava from volcano eruption reaches Icelandic town(1/14)