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1600機以上の旅客機がGPSの妨害を受ける、ロシアが関与した可能性

1600機以上の旅客機がGPSの妨害を受ける、ロシアが関与した可能性
flickr_Dylan T

東ヨーロッパ上空を飛行していた数多くの旅客機が、GPS(全地球測位システム)の妨害を受けていたことが明らかにされた。

 

2日間弱で1600機以上に影響

 

OSINT(オープン・ソース・インテリジェンス)がSNSの「X」に投稿した地図には、航空機機器の妨害行為が、ポーランドからスウェーデン南部まで広がっているという。

 

これはGPS妨害とみられ、わずか2日間弱で1600機以上の旅客機が、影響を受けたとされている。

 

影響を受けた旅客機の多くには、乗客が乗っていたが、この妨害により、旅客機は上空での位置に関する誤った情報を与えられるため、深刻な問題を引き起こす可能性があったそうだ。

 

カリーニングラードから妨害か?

 

このGPS妨害行為は、リトアニアとポーランドに挟まれたロシア領の飛び地、カリーニングラード州から行われたと考えられている。

 

カリーニングラードには、ロシア海軍の基地があり、リトアニアの国防関係者によれば、そこではジャミングやスプーフィング(衛星になりすました疑似電波)を含む、GNSS(衛星を用いた測位システム)干渉を行う、幅広い軍事装備を保有しているという。

 

ポーランドの国防関係者は、こうした能力は「社会に、脅威の雰囲気と無力感を生み出すために利用されている」と語っている。

 

またスウェーデンのJoakim Paasikivi中佐も、この妨害行為は「ロシアの影響力を高める活動、あるいは、いわゆるハイブリッド戦争の結果である可能性が高い」との見解に同意したそうだ。(了)

 

出典元:METRO:Russia jams the GPS of more than 1,600 planes above Europe(3/26)

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