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ノーベル平和賞候補に、ロシアのナワリヌイ氏と、ベラルーシのチハノフスカヤ氏の名前が挙がる

ノーベル平和賞候補に、ロシアのナワリヌイ氏と、ベラルーシのチハノフスカヤ氏の名前が挙がる
Twitter/Mc. Calin

すでにノーベル賞の受賞者が発表されているが、平和賞の候補者として反プーチンの人物と、ベラルーシの反体制派の指導者の名前が挙げられている。

 

「2人がノーベル平和賞に値する」

 

ノーベル平和賞は10月7日に発表される予定となっているが、候補者に2人の名前が挙がっているという。

 

1人はプーチン大統領を批判し続け、現在は投獄されている野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏。

 

もう1人はベラルーシの民主化運動の指導者である、スベトラーナ・チハノフスカヤ氏だ。

 

オスロ平和研究所(PRIO)のヘンリック・ウルダル所長は、この2人がノーベル平和賞を受賞するに値するとし、次のように述べている。

 

「この2人は、自国における非暴力的な民主化活動のチャンピオンだ。また、ナワリヌイとチハノフスカヤの両名は、ウクライナでの戦争に強く反対してきた」

 

民主化を求めて活動する2人

 

ナワリヌイ氏はロシア政府の腐敗を暴こうと活動を続け、プーチン政権を長年にわたって批判。そのためロシアの情報機関によって、神経剤を盛られてドイツで治療を受けることも経験してきた。

 

しかしその後、ロシアへ帰国し、出頭義務に違反したとの容疑で逮捕され、現在は収監されている。ウクライナ侵攻が始まってからも、ナワリヌイ氏は監獄からこの戦争を批判しつづけ、ロシア国民に対して、反戦デモを行うよう訴えてきた。

 

 

一方、チハノフスカヤ氏はベラルーシの独裁政権を打倒するために、2020年8月に夫に代わり大統領選挙に立候補。ルカシェンコ大統領に不満を持つ多くの国民の支持を集めた。

 

 

大統領選挙ではルカシェンコ氏が勝利宣言をしたが、国民は選挙に不正があったとして、大規模なデモを繰り返した。

 

しかし治安部隊による徹底的な弾圧により、多くの市民が拘束されてしまい、チハノフスカヤ氏も国外への脱出を余儀なくされてしまう。

 

その後、チハノフスカヤ氏は隣国のリトアニアの首都に拠点を移し、現在もルカシェンコ政権打倒のために、民主化運動を呼び掛けている。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Putin changes mobilisation rules as Kremlin defends retreat from occupied regions – as it happened(10/5)

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