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先日、女子大生に性的暴行を働いた日本人の男に、判決が言い渡され、有罪が確定した。

酔った女子大生に、繰り返し性的暴行

その事件が起きたのは2019年12月29日、場所はシンガポールのClarke Quay地区とされている。

当時、大学1年生だった被害者の女性（当時20歳）は、クラブに行く前に友人と飲みに行き、その後歩いているところへ、日本人の美容師、Kita Ikko（38）とその友人が近づいてきたという。

Kitaはその後、深く酔った被害者の女性と一緒にタクシーに乗り、自分のアパートへ向かい、午前3時45分ごろに到着。エレベーターホールで、女性に性的暴行を始めたそうだ。

さらに意識のない女性を自分の部屋に連れて行き、寝室でも暴行を続け、その様子を携帯電話で撮影したという。

その後、女性は意識を取り戻し、友人を電話で呼んだが、Kitaはそれから25分間も、性的暴行を複数回し続けたそうだ。

そしてKitaは性行為の動画を友人に送り、「セックスは良かった」と伝えたという。

懲役17年半、鞭打ち20回

その後、女性はなんとかKitaの部屋から抜け出し、友人に連絡。友人が呼んだタクシーに乗り込み、その日のうちに警察に被害を届け出たそうだ。

Kitaもその日のうちに、警察に逮捕され、その日以来拘留されている。

警察は、携帯電話を押収し、それぞれ24秒と40分の2つの有罪を示すビデオを発見したという。

そして今年の7月1日、Kita被告は高等法院において、性的暴行や強姦、わいせつな動画作成の容疑を認めたが、裁判官はこの犯罪を「残忍で、残酷」だと非難し、懲役17年半と鞭打ち20回の刑を言い渡した。

被害者の女性は、数年たった現在も、心的外傷後ストレス障害（PTSD）に苦しんでいると言われている。

鞭打ちの刑とはどんな？

問題の鞭打ち刑では、長さ約1.5m、直径1.27cm以下の籐のステッキ（杖）が使われるという。

鞭打ちは最大で24回までと決められており、順番が来ると受刑者は服を脱がされ、お尻が露出した保護カバーを取り付けられ、さらに手首をA字型の架台に縛られて、前屈みの姿勢になるそうだ。

杖がお尻に当たると、皮膚と肉が裂け、一撃で血が出てくるという。ただしどんなに痛くても、叫んではいけないルールになっているとか。

24回以上の鞭打ちを宣告された犯罪者は、残りの回数の代わりに懲役刑が科せられるそうだ。

もっとも医務官により、受刑者が鞭打ちに適さないと判断された場合には、執行が中止されるが、その場合でも、受刑者は残りの鞭打ちの代わりに、最大12カ月の懲役刑が科せられるという。（了）

出典元：CNA：Man raped university student multiple times, recorded and shared footage of assault in ‘brutal and cruel’ case(7/1)

参考：Transformative Justice Collective：Getting Caned by the Singaporean State(2023/10/20)