Switch news

知っておきたい世界のニュース

イランでヒジャブを被っていなかったとして、女性が警官に撃たれ重体

イランでヒジャブを被っていなかったとして、女性が警官に撃たれ重体
X_Mark Chapman

イランで、厳しい服装規定を守っていなかったとして女性が警察官に銃で撃たれ、現在も昏睡状態にあるという。

 

警察が停止命令に従わない車に発砲

 

その女性とは、アレズー・バドリ(Arezoo Badri)さんだ、彼女は7月22日、北部のNoor市で車を運転し、自宅に向かっていたところ、警察官に停車を命じられたという。

 

しかしバドリさんは、警察の停止命令に従わず、そのまま走り続けたため、警察官が車両に発砲。その際、銃弾がバドリさんに当たり、彼女はテヘランの病院へ移送されたそうだ。

 

そして現在も、バドリさんは昏睡状態のままだと言われている。

 

数日前、ヒジャブを被っていなかった

 

実は昨年、イラン当局は、服装規定に従わない女性を取り締まる一環として、監視カメラを使用し、ヒジャブなどで髪を覆っていない女性ドライバーを特定し、車を没収していたという。

 

そしてバドリさんは、銃撃される数日前に、ヒジャブを被らずに運転しているところを、撮影または目撃されていたとみられ、警察が車のナンバーを特定していたと考えられている。

 

現在も、彼女の詳しい容態は分かっていない。彼女は厳重に警備された軍の病院におり、情報が提供されていないためだ。

 

亡命中のイラン人ジャーナリスト、マシ・アリネジャド氏によれば、バドリさんの銃撃事件の詳細と写真を、家族に近い情報源から受け取ったが、近親者は彼女の状況について公に話さないように、当局から圧力をかけられているという。アリネジャド氏は、次のように述べている。

 

「親戚から初めて写真を受け取り、アリネジャドさんが2人の子供の母親だと聞いたとき、私は涙が止まらず、自分の息子のことを考え続けました。21世紀の今、母親が髪を覆わなかった罪で警察に撃たれたことを、あの幼い子供たちにどう説明するのでしょうか?」(了)

 

出典元:The Guardian:Iranian woman reportedly paralysed in shooting over alleged hijab law violation(8/13)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top