NYでユダヤ人に対するテロ計画か、不法入国しようとした男を逮捕
カナダで先日、アメリカに不法入国しようとした容疑で、男が逮捕された。
パキスタン人の容疑者を拘束
その男とは、カナダのケベック州の都市、トロント近郊に住むパキスタン人のMuhammad Shahzeb Khan容疑者(20)だ。
ISIS(イスラム国)との関連が疑われる同容疑者は9月4日、アメリカ国境から約19キロメートル離れた、ケベック州の町、オームズタウンで拘束されたという。
Khan容疑者には、ニューヨーク市のユダヤ人コミュニティに対するテロ攻撃を行うため、アメリカに不法入国しようとした容疑が掛けられている。
潜入捜査官にテロ計画を話す
この捜査は、アメリカのFBIとカナダの王立騎馬警察(RCMP)とが連携して行ったという。
FBIが9月6日に発表した声明によると、Khan容疑者は潜入捜査官の2人とともに、ユダヤ人コミュニティの襲撃を計画したそうだ。
Khan容疑者は、潜入捜査官にARスタイルのライフル、弾薬、狩猟用ナイフを入手するよう命令。さらに同容疑者は、人身売買業者に金を払って、アメリカに密入国しようとしたという。
そして、「ハマス」による10月7日のイスラエル攻撃の日、あるいはユダヤ教の祝日である「ヨム・キプール」に合わせて、ライフル銃による襲撃を計画していたそうだ。
実際、Khan容疑者は潜入捜査官に対し、「ユダヤ人の人口が比較的多いことから、ニューヨーク市はユダヤ人を狙うのに最適だ」と述べたという。
また、2001年9月11日のアルカイダによる攻撃に言及し、「我々の計画が成功すれば、これは9/11以来、米国本土に対する最大の攻撃となるだろう」とも述べていたそうだ。
アメリカ司法省は現在、カナダからの容疑者の引き渡しを求めている。(了)
出典元:BBC:Canada detains man accused of planning New York terror plot(9/7)