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アフリカ・マリの首都をアルカイダ系組織が襲撃、推定77人が死亡

アフリカ・マリの首都をアルカイダ系組織が襲撃、推定77人が死亡
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アフリカ西部に位置するマリ共和国で、武装集団による襲撃が行われ、数多くの犠牲者が出ている。

 

「ワグネル」の戦闘員も死亡

 

9月17日の早朝(現地時間)、マリの首都、Bamakoにあるエリート憲兵訓練学校と、Modibo Keita国際空港付近にある軍事基地が、アルカイダ系の武装組織「Jama’at Nusrat al-Islam wal-Muslimin(JNIM)」によって襲撃されたという。

 

この攻撃は9時間続いたとみられ、「JNIM」の戦闘員により、マリ軍の兵士と、ロシアの傭兵部隊「ワグネル」のロシア人戦闘員、数十人が殺害されたと考えられている。

 

これらの攻撃により、推定で77人が死亡したとされ、約200人が負傷。病院は、負傷者で溢れかえったそうだ。

 

状況は「制御下」にある

 

「JNIM」は犯行声明も出しており、17日には空港と周辺地域を制圧したと主張。戦闘中に数十人のメンバーが死亡したと明らかにした。

 

一方、マリ軍も、自軍の兵士に死傷者が出たことを認めたが、その後武装集団を撃退し、掃討作戦は続いているものの、状況は「制御下」にあると述べた。

 

国営テレビ局「ORTM」は、事件に関与したとみられる約20人の容疑者が目隠しをし、手を縛られている映像を放映したという。

 

襲撃では何が起きたのか、?

 

今回の襲撃では、市内中心部で銃声が鳴り響き、建物やその他のインフラに火がつけられ、煙が上がったという。

 

またSNSに投稿された映像には、「JNIM」の戦闘員が政府専用機に火をつけたり、国連援助機関である世界食糧計画(WFP)所有の飛行機に発砲したりする様子も映っていた。

 

 

「JNIM」は、今回の襲撃の目的は、マリ政府による抑圧を取り除くことと、マリに駐留する外国部隊などの非イスラム教徒の「占領者」を追放することだと述べている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:More than 70 killed in Mali attack: What happened, why it matters(9/20)

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