イギリス初の「サイバー放屁」事件、女がおならの動画を複数回送り付ける
イギリスで初めてとなる珍しい事件の裁判が行われ、詳しい状況が明らかになった。
何日も「おなら動画」を送りつける
この事件で訴えられたのは、リアノン・エバンス被告(25歳)だ。彼女は先日、ウェールズ北部の町、Cearnarfonにある治安判事裁判所に出廷した。
裁判では、エバンス被告が、ボーイフレンドの元パートナーである女性、Deborah Prytherchさんに不適切な「放屁(おなら)」の動画を送りつけ、彼女に「苦痛と不安」をもたらしたとして、審議が行われた。
検察官によれば、エバンス被告は動画の中で、カメラをお尻に当てて放屁し、笑顔を向けていたという。
しかも同被告は昨年の12月22日に、同様の動画をPrytherchさんに3本も送り、その後数日間で放屁動画を4本送ったそうだ。さらに12月26日や正月の元旦にも、同様の動画を送りつけていたという。
その後、エバンス被告は自宅にいたところ、警察によりハラスメントの容疑で逮捕された。
子供との接触をめぐって問題
検察官のダイアン・ウィリアムズ氏は、裁判で「完全に悪意があった。エバンス被告は終始ニヤニヤ笑っていて、面白いと思っていたようだが、被害者はそうは思わなかった」と述べたそうだ。
ハリエット・ゴースト弁護士は「エバンス被告のパートナーと元パートナーの間には、子供との接触をめぐって問題が起きていた」と主張。エバンス被告は、パートナーの男性が原告から不当に扱われていると思い、動画を送ったと考えられている。
さらにゴースト弁護士は「エバンス被告は当時、酒を飲み、悪意なく動画を送っており、現在は被害者に苦痛を与えたと理解している」と述べたという。
裁判所は最終的にエバンス被告に対し、100ポンド(約2万円)の賠償金と199ポンド(約3万8000円)の裁判費用を被害者に支払うよう命じ、接触も禁じたという。
今回の事件は、イギリスにおいて「サイバー放屁」に対する初の法的措置と考えられている。(了)
出典元:METRO:Woman in court for aggressively farting at her boyfriend’s ex(1/29)