エジプトで観光用の潜水艇が沈没、乗船していた6人が死亡

先日、エジプトで観光用の潜水艇が沈没したが、現在も原因究明の調査が進められている。
潜水艇の「シンドバッド号」
この事故が起きたのは3月27日の午前10時頃(現地時間)、場所はエジプト東部の町、ハルガダ近郊の紅海沿岸とされている。
当時、観光用潜水艇として運航されていた「シンドバッド号」が沈没し、乗っていたロシア人観光客6人が死亡。そのうち2人は子供だったという。
また39人が救助されたが、そのうち9人が負傷し、4人が重体だとされている。下の動画は沈没する瞬間と考えられるが、どういう状況だったのか、確認はできていない。
‘Quiet, quiet, quiet!”: video of a sinking bathyscaphe with Russian tourists in Hurghada
The recording shows that the submarine ‘Sinbad’ went underwater in seconds.
Six people died, two of them – children. pic.twitter.com/KBPBgbO5Qi
— NEXTA (@nexta_tv) March 28, 2025
原因は、現在も不明なまま
沈没の原因は、現在も明らかにされていない。ただロシア旅行業者協会によれば、当時潜水艇がサンゴ礁(または岩礁)に衝突し、その後水深20メートル地点で圧力を失ったという。
また乗客の女性、エカテリーナさんはロシアのテレビ局「Ren TV」の電話インタビューで、乗客が潜水艇に乗り込むと、ハッチから水が流れ込んだと語っている。
彼女によれば、予約した席に着くと2つのハッチが開いていたため、潜水艇内に水が流れ込み始めたという。
A tourist submarine, Sindbad, sank off Hurghada, Egypt, killing six and injuring nine. Of 44 passengers, 29 were rescued. The cause is unclear, and an investigation is underway. Emergency services responded swiftly to the Red Sea tragedy. pic.twitter.com/BbmZnwXanE
— Satguy 141 (@satguy01) March 27, 2025
死亡した人の中には2人の医師も
「シンドバッド号」の乗客45人は、ロシア、インド、ノルウェー、スウェーデン出身だとされ、5人のエジプト人乗組員も乗船していたそうだ。
また死亡した6人は全員ロシア人で、その中には既婚の医師2人が含まれており、娘たちは入院中だという。
ここ数カ月で、紅海において観光船が事故に巻き込まれたのは、これで2度目。昨年11月にはエジプト南東部のマルサ・アラム付近で小型船が転覆し、11人が行方不明。全員が死亡したとみられている。(了)
出典元:BBC:Six dead and 39 rescued after tourist submarine sinks in Red Sea, says local governor(3/28)