米海軍の戦闘機が空母で着艦失敗、2機目が紅海に沈む

アメリカ海軍の戦闘機が、再び紅海に沈んでしまったと、関係者が明らかにした。
着艦失敗でパイロットは脱出
この事故が起きたのは、5月6日の午後8時45分(現地時間)とされている。
当時、F/A-18F戦闘機は夜間飛行を行い、紅海を航行していたアメリカ海軍の空母「ハリー・S・トルーマン」に着艦しようとしていたという。
しかし空母の甲板の端へたどりつく前に、戦闘機は停止することができず、2人のパイロットは脱出。戦闘機はそのまま、海へ沈んだそうだ。
パイロットは軽傷を負ったが、その後救助された。ただ戦闘機が着艦に失敗した原因は、まだ明らかにされていない。
Another Navy fighter jet sank to the bottom of the Red Sea on Tuesday following the second such mishap aboard the USS Harry S. Truman aircraft carrier in just over a week, a U.S. official told ABC News.
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— ABC News (@ABC) May 7, 2025
4月28日にも別の戦闘機が海に落下
今回の事故は、昨年「ハリー・S・トルーマン」が紅海に派遣されて以来、4度目の重大事故になるという。
4月28日にも別のF/A-18戦闘機が「ハリー・S・トルーマン」から落下し、海に沈んでいる。
また今年の2月には、「ハリー・S・トルーマン」が、地中海のエジプト・ポートサイド沖で大型商船と衝突。昨年末には、「ハリー・S・トルーマン」の部隊に所属する水上艦艇が、自軍のF/A-18戦闘機を誤って撃墜してしまった。
F/A-18戦闘機は1機あたり約7000万ドル(約100億円:諸説あり)もし、4月28日の事故に関する捜査は現在も継続中とされている。
「ハリー・S・トルーマン」は昨年、イエメンの「フーシ派」による攻撃から商船を守るために紅海に配備され、先月帰還する予定だったという。
しかしヘグセス国防長官は配備期間を延長し、軍事力強化のため別の空母「USSカール・ビンソン」を紅海に派遣するよう命じた。
ところがトランプ大統領は5月6日、「フーシ派」が停戦に同意したため、イエメンへの空爆を停止すると発表した。(了)
出典元:ABC News:Navy loses 2nd fighter jet in Red Sea in a week(5/7)