豪での銃乱射事件、犯人はISISに影響を受け、フィリピンへも渡航

先日、オーストラリアのシドニー近郊で、ユダヤ系コミュニティを狙った銃乱射事件が起きたが、犯人像が少しずつ明らかにされた。
15人が死亡、25人が負傷
この事件が起きたのは12月14日、場所はニューサウスウェールズ州、シドニー近郊のボンダイ・ビーチとされている。
その日はユダヤの祝祭日「ハヌカ」の初日で、ビーチでは多くのユダヤ系の住民が集まり、行事を行っていたという。
しかし突然、パキスタン系移民のサジド・アクラム容疑者(50)と、息子のナビード・アクラム容疑者(24)が無差別に発砲。12月16日の時点で、15人が殺害され、25人が負傷し、入院中となっている。
そして現在、捜査が進められ、犯人の2人がISIS(イスラム国)の影響を受けていたと考えられている。
Australia’s spy agency has revealed that one of the men who carried out the Bondi Beach attack was investigated for ISIL links.
Police say Naveed Akram and his father Sajid targeted Jewish Australians celebrating Hanukkah. Here’s what we know so far ⤵️ pic.twitter.com/QVuHSYx3lh
— Al Jazeera English (@AJEnglish) December 15, 2025
先月、犯人らがフィリピンへ渡航
事件当時、父親のサジド容疑者は、その場で射殺され、息子のナビード容疑者も撃たれて、重傷を負い、病院へ搬送された。
オーストラリアのアルバニージー首相は12月15日、記者団に対し、レンガ職人として働いていたナビード容疑者が、2019年10月にオーストラリア安全保障情報機構(ASIO)の監視下に置かれていたと明らかにした。
この対テロ捜査はISIS(イスラム国)のメンバーに対して行われ、ナビード容疑者もISISとの関連が疑われ、6カ月間調査を受けたという。
その上でアルバニージー首相は、記者団に対し「(犯人は)テロ組織、ISISに影響を受けたという証拠があるようだ」との見方を示した。
ニューサウスウェールズ州警察のマル・ラニオン本部長も12月16日、銃撃現場に駐車されていたナビード容疑者名義の車から、即席爆発装置(IED)とISISの手製の旗2枚が発見されたと明らかにした。
また2人の容疑者が先月、フィリピンに渡航しており、現在その理由や目的、そして滞在中の行き先について、捜査が進められているという。(了)
出典元:The Guardian:Bondi terror attack: alleged gunmen travelled to the Philippines before ‘Isis-inspired’ shooting(12/16)

























