ブルキナ・ファソで50人の女性が性器切除を受け、その後病院へ緊急搬送される
アフリカ西部にあるブルキナ・ファソで、多くの女性や少女に強いられた女性器切除が失敗し、病院へ搬送される事件が起きた。
まだ全ての被害者を確認できていない
ブルキナ・ファソの女性問題担当大臣、Laurence Marshall Ilboudo氏によれば、この性器切除の失敗により、約50人の若い女性や少女が、現在病院で治療を受けているという。
しかもIlboudo大臣は、まだ切除が失敗した全ての被害者の女性が明らかになったわけではない、とも語っている。
警察は、今回切除を行ったとみられる2人の60歳の女を逮捕。さらに何人かの少女の親たちも逮捕したそうだ。
1996年に違法と定められる
実はブルキナ・ファソでは1996年に性器切除は違法と定められ、法律を破ったものは3年の刑に処される可能性があるという。
また国連のユニセフでは、ブルキナ・ファソではすでに4分3の女性が性器切除を受けているが、この慣習に賛成する人はわずか9%しかいないとしている。
今回の性器切除は首都、Ouagadougouから北へ100km離れたKayaというエリアにおいて、9月4日から6日の間に行なわれたとか。
また切除された女性の中には4歳ほどの少女も含まれており、中にはひどい合併症で苦しんでいる人もいるそうだ。
このような女性器切除は現在もアフリカの30カ国やアジア、中東の一部の国でも行われており、毎年300万人の少女や女性がリスクにさらされているという。(了)
出典元:BBC:Burkina Faso botched FGM leaves 50 girls in hospital(9/18)