ネオナチがヘンリー王子の暗殺を示唆、イギリスで3人のメンバーを逮捕
イギリス警察の対テロ捜査チームが、アメリカのネオナチグループに所属する3人のイギリス人を逮捕したことが明らかとなった。
メーガン妃と結婚したことを非難
そのネオナチグループとは「Sonnenkrieg Division」、アメリカのネオナチグループ「 Atomwaffen Division」の支部とされている。
「Sonnenkrieg Division」は先日、ヘンリー王子の頭に銃を突きつけた画像をネットに投稿したという。
このグループはそもそも、ヘンリー王子が黒人の母親を持つメーガン妃と結婚したことを非難しており、画像のキャプションでも暗殺を示唆するかのように「あとで会おうぜ!人種の裏切り者!」と書いている。
Brit Neo Nazis call for Prince Harry to be SHOT for marrying mixed race Meghan Markle https://t.co/HoAt2gfIJC pic.twitter.com/ylHPNnI7N5
— TheStarsPost (@TheStarsPost1) December 6, 2018
BBCでは数カ月前から調査しており、オンラインゲーム用のサーバー上に、過激主義者らによって数百にも及ぶメッセージが送られているのを掴んでいたそうだ。
またメッセージの中には、5件の殺人とつながりのある「Atomwaffen Division」の幹部からのものもあったとされている。
「Atomwaffen Division」とは?
「Atomwaffen」という言葉は「原子兵器(atomic weapons)」という意味で、グループは「普遍的秩序」と呼ばれるイデオロギーを促進するヒトラーや、カルトの指導者で殺人者でもあるCharles Manson を崇拝しているという。
そして国家社会主義の国を作るために、ゲリラ戦やテロを駆使してアメリカ政府の転覆を狙っているとか。
このため24人から80人いると言われるメンバーは、武器を使ったトレーニングや近接格闘戦の訓練なども受けているそうだ。
BBCは調べた証拠を警察の対テロ捜査チームと共有しており、イギリス警察もすでに捜査を進め、12月6日にはテロ準備の容疑で3人を逮捕したという。
この3人は「Sonnenkrieg Division」のメンバーと見られており、それぞれロンドン在住の17歳の男、バス在住の21歳の男、ポーツマス在住の18歳の男とされている。
そしてヘンリー王子の暗殺をほのめかす画像を製作したのは、17歳の男と考えられているそうだ。(了)
出典元:INDEPENDENT:Neo-Nazis ‘demand Prince Harry’s assassination for marrying Meghan Markle’(12/6)
出典元:INDEPENDENT:Terror police arrest three alleged members of neo-Nazi group Sonnenkrieg Division in dawn raids(12/6)
出典元:BBC:British Neo-Nazis suggest Prince Harry should be shot(12/5)