カナダで氷山から作られた水、3万リットルが盗まれる不可解な事件が発生
カナダのウォッカ蒸留所から、氷山の氷から作られた水、3万リットルが盗まれるという不可解な事件が起きた。
その価値は75万円以上
その蒸留所を所有する企業「Iceberg Vodka」のCEOであるDavid Meyers氏によれば、誰が何のために盗んだのか分からず、煙に巻かれているようだという。
カナダ連邦警察は、誰かがトレーラーのタンクに満たされていた水を持ち出したと指摘。その水はNewfoundland島東部の町、Port Unionにある倉庫から運ばれたそうだ。
そして盗まれた水の価値は、9000カナダドル(約75万円)から1万2000カナダドル(約100万円)に及ぶとみられている。
毎年春にだけ「収穫」できる水
Meyers氏によれば、先週の月曜日に水が盗まれているのが見つかり、マネージャーが先々週末にかけてタンクの1つから完全に抜かれているのを発見したという。
水は鍵がかけられたゲートやドアによって守られていたが、タンクに近寄り、水を移すのは簡単な作業だったとみられている。
ニューファンドランド・ラブラドール州の沖合は氷山の通り道とも呼ばれ、この氷は毎年春にだけ、巨大な氷山から収穫できるそうだ。
そのため、これはワイン業界における「ぶどうの収穫」のようなものだという。
CEOのMeyers氏は、数千トンに及ぶ氷山の水を売るのは容易なことではなく、背後にブラックマーケットがあるとも思えない、と語っている。
そのため誰が、なぜこのようなことをしたのか「聞いてみたい」と述べているそうだ。
この氷山の水は他の会社も使用しており、スキンケア商品や化粧品の原料にも使われ、地元の醸造所でも利用され、「氷山ウォーター」として販売もされているという。(了)
出典元:BBC:Vodka firm loses valuable iceberg water in apparent heist(2/15)
出典元:Montreal Gazette:Someone stole 30,000 litres of iceberg water from a vodka company(2/15)