NZの民家の裏庭に沸騰した泥が噴出、住民が避難を余儀なくされる
ニュージーランドの民家の裏庭で、突然蒸気とともに泥が噴き出し、住民が避難を余儀なくされた。
大きな穴が出現し、泥が噴出
その泥の噴出が起きたのは6月25日の午前2時頃(現地時間)、北部のWhakarewarewa村にあるSusan Gedyeさんの家の裏庭だという。
当時、Gedyeさんは突然の激しい揺れで目覚め、階段を下りて1階へ向かい、キッチンの窓から外を眺めたそうだ。
すると裏庭の土手に大きな泥の穴ができており、そこから地熱で沸騰した泥が噴き出していたとか。
2日後には3倍の大きさに拡大
この穴の下には断層線が走っており、時折Whakarewarewa村から流れてきた熱が断層線にそって移動し、表面に噴出することがあるという。
たいていは熱や蒸気の形をとるが、このように湿った泥が噴出するというのは滅多にないそうだ。
今回出現した穴は、日の出までに敷地の内部まで侵入。Gedyeさん家族は自宅からの避難を余儀なくされた。
Gedyeさんによれば、その沸騰した泥は高さ10mまで上空に向かって噴出していたという。
そして2日後の27日までには、穴は元の大きさの3倍にも拡大。家のガレージも飲み込み始めたそうだ。
しかも穴は現在も拡大をし続けており、動きがすぐに止まるのか、または2週間後も続くのか、全く先が読めない状況で、すでにGedyeさんの家は2度と住めない状態になってしまったとか。
このような地下の活動は数年ごとに繰り返されているそうだが、家に住めなくなるとは、住民の方も無念だったにちがいない。(了)
出典元:ABC net:Rotorua residents left homeless after steaming, spitting ‘mud volcano’ opens up in backyard(6/28)
出典元:CNN:New Zealand family forced to flee as bubbling mud pool appears in garden(6/29)