ビーガン料理で育てられた赤ちゃん、栄養不良で骨が折れ、運動機能も低下
オーストラリアで赤ん坊にビーガンのような食事を与え続けて、栄養不良にさせた両親の裁判が行われ、判決が下された。
野菜中心の食事を与え続ける
その両親(父親:35歳、母親:33歳)はビーガンで、彼らには3人の子供がいたが、自分たちと同じく野菜中心の食事を与え続けてきたという。
そして当時生後19カ月だった女の子の赤ん坊(現在は3歳)にも、麦やポテト、米、豆腐、パン、ピーナツバター、ライスミルク、フルーツのスナックなどを与えていたそうだ。
2018年3月、その赤ちゃんは突然の発作で苦しみだし、唇も青ざめたため、母親が救急を要請。この結果、赤ちゃんが栄養不良の状態だと明らかになる。
骨は折れ、運動機能も損なわれる
その後の調査などで、赤ちゃんの体重は5kgに満たないことが判明。運動機能も損なわれ、生後3カ月のようだったという。
また栄養不足から骨は折れ、歯は抜け、ワクチン接種も受けていないため、予防できるはずの骨の病気にかかり、「くる病(ビタミンDの欠乏 や異常代謝による骨の石灰化障害)」でも苦しんでいることが明らかとなった。
このため赤ちゃんと2人の兄(彼らは栄養が十分行き届いていた)はシドニー警察によって両親から引き離され、現在はクイーンズランド州の親戚に預けられているそうだ。
Australian vegan parents who left daughter "severely malnourished" avoid jail https://t.co/ok89tjCDer pic.twitter.com/JuGVuDpyqk
— Newshub (@NewshubNZ) August 22, 2019
親は時々肉類を与えていたと主張
両親はその後、起訴され、裁判が行われた。そして8月22日に判決が下され、両親には300時間のコミュニティサービスを行うよう命じられた。
裁判で両親は、3人の子供たちには時々肉類を与えていたと証言。また医者にも連れて行っており、ワクチン接種を受けられるのを待っていたと主張してという。
しかし現在も、女の子の将来にわたる体の発達や成長には疑問が残っており、彼女は理学療法を受け、スピーチトレーニングを受けるなど、後遺症が残っているとされている。(了)
出典元:INDEPENDENT:Vegan parents sentenced for allowing toddler to become so malnourished her bones fractured(8/22)