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「15日後に帰る」脱走した囚人の部屋に約束の置き手紙が【イタリア】

「15日後に帰る」脱走した囚人の部屋に約束の置き手紙が【イタリア】
flickr/Steve Mays

イタリアの刑務所で、面白い脱走事件が起こった。2人の囚人が鮮やかな手口で抜け出した部屋には、15日後に戻ることを約束した手紙が残されていたという。

 

家族の問題を解決しに出かけた

 

イタリアのニュースメディアによると、事件が起こったのは6月2日。場所はローマにあるレビッビア(Rebibbia)刑務所であるとのこと。

 

いとこ同士の2人の囚人、Davad Zukanovic(40才)とLil Ahmetovic(46才)は、窓にはまった鉄格子を切り、消火栓に備え付けのホースをそこから垂らして地上まで伝い降りたという。その後、バラ線が張られた刑務所の外壁を「ワイヤーカッターを使って」登り越え、見事脱出に成功したと報じられている。

 

これだけでも映画に出てきそうな脱走劇だが、もっと面白いことに、2人の部屋には脱走の理由を説明する手紙が残っていたそうだ。

 

そこには「子供たちがちょっとマズいことに巻き込まれた」とあり、子供の母親(囚人2人の妻)も刑務所に入っているので、「この問題を解決できるのは自分たちしかいない」、という詳しい事情が記されていた。そして最後に、問題を解決したらすぐ戻り、当局の取り調べを受けるつもりであるという主旨のことも書かれていた。

 

本当に帰ってくるのか

 

置き手紙が本物であることに間違いない、とイタリアの警察は述べている。2人が抜け出した部屋にそれはあり、紙の上に2人の指紋がはっきりと残っていたからだ。しかし、戻ってくるという約束は信じておらず、現在捜索を進めている。

 

逃げた2人は詐欺と盗品授受の罪で服役中だった。刑期は2029年に終わるはずだったが、今回の脱走で、さらに5年の刑期が加わる。このことから、2人は戻らないという見方が強まっている。

 

刑務所の監視カメラには、早朝3時におかしな行動をしている2人の様子が映っていたそうだ。2人が消えているのを看守が見つけたのは明るくなってからなので、警察は少なくとも3時間の遅れをとっている。現在手配書をばらまいて足取りを追っているが、果たして発見できるのか。それとも、2人が戻ってくる方が先か。(了)

 

出典元:la Repubblica:Roma, “A presto”: l’arrivederci degli evasi da Rebibbia(6/9)

出典元:Odditycentral:We’ll Be Back! Inmates Escape Prison, Leave Note Promising to Return in Two Weeks(6/12)

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