白人のグループが黒人男性を暴行、その動画が波紋を広げる
アメリカで、黒人男性が白人のグループにより暴行を受ける事件が起き、現在捜査が進められている。
友人と湖に集まっていた黒人男性
その事件が起きたのは7月4日、場所はインディアナ州・ブルーミントン市にあるMonroe湖とされている。
被害にあった黒人男性は、Monroe郡にある人権団体のメンバーで、市民の権利を守る活動しているVauhxx Bookerさんだ。彼はその日、友人と一緒に月食を見るために、湖の畔に集まったという。
するとそこへ突然、白人のグループが現れ、不法に敷地に入ったとして責めてきたそうだ。
「ホワイトパワー」と叫び、木に押し付ける
Bookerさんは敷地に入ったことを謝罪したが、5人の白人の男たちは許さず、Bookerさんを倒し、木に押し付けたという。
その後、白人の1人はBookerさんの首にジャンプしてのしかかり、また別の人間は「腕を折るぞ」と脅し、「縄を首にかけろ!」と言ってきたそうだ。
さらに別の男は南部連合の旗が描かれた帽子をかぶっており、白人至上主義者が使う言葉「ホワイトパワー」と叫んでいたとか。
Vauhxx Rush Bookerさんの投稿 2020年7月5日日曜日
結局、仲間の介入もあり、白人グループはBookerさんを解放したようだが、彼は軽い脳震盪を起こし、擦り傷や切り傷を負い、髪の毛も引き抜かれていたという。
その後、Bookerさんは警察に通報。当時の様子を撮影した動画も、自身のフェイスブックに投稿した。その中で彼は、白人の男たちがその土地のオーナーでもなく、最初から自分たち黒人をターゲットにしていたと明かしている。
警察は現在、捜査を行っているが、ブルーミントン市のJohn Hamilton市長などは7月6日に声明を発表。今回の事件が人種差別を動機としているとし、強い憤りと悲しみを表したそうだ。
またこの事件の後、多くの人々がブルーミントンの裁判所の前で、白人グループの行為に対し抗議を行ったという。(了)
出典元:CBS:Black man claims group of assailants threatened to “get a noose”(7/8)