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イタリアで黒人男性が殴られて死亡、ヘイト犯罪に非難の声

イタリアで黒人男性が殴られて死亡、ヘイト犯罪に非難の声
Twitter/AS Roma Swahili

先日、イタリアで黒人男性が殴られて死亡する事件が起き、その後葬儀が営まれ、多くの人々が出席した。

 

友人が殴られているのを見て介入

 

その黒人の男性とは、Willy Monteiro Duarteさん(21)。彼はイタリアのローマで生まれたが、両親はアフリカの島国、カーボベルデ共和国の出身とされている。

 

Willyさんは9月6日、ローマ郊外の街、Colleferro市の通りで4人のイタリア人に殴られ、死亡した。

 

目撃者によれば、Willyさんは友人がイタリア人に殴られているのを見て介入し、その後激しく暴力を振るわれて亡くなったという。

 

 

この事件では、その後4人のイタリア人が逮捕され、そのうちの2人の兄弟には逮捕歴があり、格闘技の経験もあったとか。

 

しかし現時点で、検察官はこの事件の背景に人種差別的な動機があったかどうかについて、明らかにしていない。

 

Twitter/Laila

「イタリア国家の葬儀だ」

 

Willyさんの事件はイタリア中を震撼させたらしく、9月12日に行われた葬儀には数百人が出席。その中にはイタリアのジュゼッペ・コンテ首相や内務大臣もいたという。

 

 

ジャーナリストのCarlo Verdelli氏は、新聞「Corriere della Sera」において次のように書いている。

 

「暴行は、もう1つのイタリアの醜い面、つまり無関心や憎悪、怒りが高まっていることの証拠です。今日のWillyさんの葬儀は、子供たちを守り、教育させる方法を知らなかったイタリア国家の葬儀です」

 

もっともVerdelli氏も、今回の事件の背景に人種差別的な動機があったとは断定していない。

 

しかし同時に「殺害は、異なった人や外からきた人、または太っている人や弱い人、女性、ハンディキャップを抱えている人、または適者生存の法則に反対しようする人々に対する憎悪の証拠なのです」と述べている。(了)

 

出典元:ABC News:Italy shaken by brutal beating death of young Black man(9/13)

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