トラックから落ちた金属棒、後続車に突き刺さりドライバー危機一髪
車を運転していれば、事故に遭う可能性が少しはあるものだが、まさかこんなことが起こるとは、誰も予想できないだろう。
金属棒がフロントガラスを破って車内へ
その事故は今月22日、アメリカ・アリゾナ州の州道51号線で起こった。メサ(Mesa)市に住む女性Mandy PoffさんはSUVを運転し、1台のトラックの後ろを、それまでは何事もなく走っていた。ところが、トラックが道路のコブを乗り越えた弾みに、荷台に積まれていた長さ約1.2メートルの金属棒が1本路上に落ち、そこにPoffさんのSUVが突っ込む形になった。
Poffさんはその時の状況を、ニュースメディアにこう話している。
「それ(金属棒)は道路にバウンドするような感じで跳ね上がり、フロントガラスを真っ直ぐ突き抜け、私の顔のすぐ横を通って、車内のバックシートに刺さって止まりました」
彼女のSUVとトラックとの車間距離は十分に空いていたが、彼女は何もできなかったそうだ。「文字通りそれは飛んで来たんです。空中をミサイルが飛ぶように」言っている。
アリゾナ州公安局がフェイスブックで事故車の写真を公開しているのだが、それを見ると、金属棒が進入した穴がフロントガラスの中央に開いているのが分かる。運転席すれすれの位置だ。棒の一方は後部座席に刺さって止まり、逆の端は天井に刺さっている。あと10センチほどずれていたら……と考えると恐ろしくなる。
事故現場に到着した警官はこれを見て、Poffさんに「あなたが生きているのが信じられませんよ。こんなことが起こるとは信じられません」と言ったそうだ。
運転するのが怖い
Poffさんの体に怪我はなかったが、恐ろしい体験が精神的な傷を残してしまったようだ。通勤に必要な車に乗り込むたびに、今回のことが頭を過るらしい。メディアにこう話している。
「(あれ以来)夜は眠れません。車の中にいると、たまらなく怖くなります。アレが顔のすぐ横を通って行ったんです。恐ろしさで身の毛がよだちます」
「車は頻繁に使います。高速を走らないわけにはいきませんから。怖いからといって運転をやめる気はありませんよ。今の仕事が好きなんです。だから、どうにかして乗り越える手段を見つけるつもりです、心理セラピーを受けたり……あとは、時間が解決してくれるかも知れません」
金属棒を落としたトラックはそのまま走り去ってしまい、警察当局が搜索しているが、まだ見つかっていないそうだ。(了)
出典元:The Western Journal:Woman Nearly Impaled When Metal Pole Flies Through Car Windshield on Highway: ‘It Was Terrifying’(7/26)
出典元:Fox10:‘It was terrifying’: Mesa woman nearly impaled after metal pole flies into windshield on SR-51(7/24)