過去に英艦船のソナーとロシアの潜水艦とが接触していた!
イギリスの国防省は1月6日、過去に海軍の艦船のソナーが、ロシア海軍の潜水艦と接触していたと発表した。
2020年後半に起きた出来事
ロシアの潜水艦と接触したのは、当時北大西洋をパトロールしていたフリゲート艦の「HMSノーサンバーランド」だ。
同艦は2020年の後半、ロシア軍の潜水艦を追跡しており、数百メートル後方に曳航式アレイ・ソナーを配置していたという。
そのソナーにロシアの潜水艦が衝突。「HMSノーサンバーランド」に搭載されていたヘリコプターが、ソナーに衝突して潜水艦が再び潜っていく前に、潜望鏡を発見していたそうだ。
意図的ではなかった可能性
この衝突で、ロシアの潜水艦が、どの程度損傷したのかは分かっていない。一方、「HMSノーサンバーランド」は、損傷した機器を交換するために、スコットランドにある港に戻ったという。
ただイギリスの国防関係者は、この衝突が意図的なものであった可能性は低いと述べている。
当時、「HMSノーサンバーランド」にはチャンネル5のテレビクルーが乗船しており、番組「ウォーシップ:ライフ・アット・シー」シリーズの撮影を行っていた。
チャンネル5のクルーによれば、「HMSノーサンバーランド」は当時、艦内レーダーから消えたロシアの潜水艦を北極圏で捜索していたという。
近年、ロシアの潜水艦の活動が活発化しており、イギリス海軍のフリゲート艦が定期的に北大西洋をパトロールしているそうだ。(了)
出典元:BBC:Russian submarine hit Royal Navy warship in North Atlantic(1/6)