約40年前に両親が殺され、行方不明になっていた少女、生きていることが判明
アメリカで、40年以上も行方不明だった女性が、生きていることが明らかとなった。
若い夫婦が移動中に殺される
その女性とは、ホリー・マリー・クラウスさんだ。
彼女の父親であるハロルド・ディーン・クラウスJr.さん(当時22)と、母親のティナ・ゲイルさん(当時18)は、1980年にフロリダ州からテキサス州へ移動中だったという。
当時、2人は新婚だったが、1981年1月にテキサス州のヒューストンの森林地帯で死んでいるのが発見された。
しかし娘のホリーさん(当時1歳)は、彼らの遺体と一緒に発見されなかったので、まだどこかに生きている可能性があったそうだ。
5人の子供の母親になっていた
ハロルドさんとティナさんの身元は、2021年にDNA検査が行われたことで判明。ケンタッキー州の家族との結びつきが明らかになったという。
その後、法医学系図学者や家族史を調査する探偵が、ホリーさんを発見。彼女は現在、42歳で、テキサス州のヒューストンに住んでいるそうだ。
現時点で、両親が殺された後、ホリーさんがどのような状態に置かれていたのか、詳細は明らかになっていない。
ただABC Newsによれば、事件後に遊牧民の宗教団体のメンバーだと名乗る二人の女性が、アリゾナの教会に赤ちゃんのホリーさんを連れてきて、教会が彼女を預かったという。
父親のハロルドさんらは、どうやらこの宗教団体と関係があったとみられ、またホリーさんを育てた家族は、実の両親を殺害した容疑者ではないそうだ。
「答えを求めて、祈り続けてきた」
警察は6月7日に、ホリーさんが勤める職場を訪問。その日は、父親(ハロルドさん)の63歳の誕生日だったという。
またホリーさんはその日、残されたケンタッキー州の家族と初めて、ネット上で連絡を取り合ったそうだ。
ヴォルシア郡保安官事務所のスティーブ・ウィーラー刑事はKHOUに対して次のように語っている。
「私がこれまで関わった中で最も意味のあることの一つです。40年ぶりに家族を再会させることに少しでも貢献できるなんて、一生に一度のことです」
またホリーさんの祖母であるドナ・カサンタさんは、彼女が見つかったことは「天からの誕生日プレゼントだ」だとした上で、次のように語っている。
「私は40年以上、答えを求めて、祈り続け、神はその一部を明らかにされました。私たちはホリーを見つけたのです。ホリーを見つけるために懸命に働いてくれた捜査員の皆さんに感謝します。毎日毎日、彼らのために祈り、ホリーを見つけ、彼女が無事であるようにと祈りました。私たちは永遠に感謝します」(了)
出典元:ABC News:‘Baby Holly’ found alive after missing for over 40 years after parents were murdered(6/10)
出典元:KHOU11:40-year cold case solved … partially. Where is 1-year-old Hollie Marie Clouse?(1/12)
出典元:METRO:Missing baby found alive 40 years after newlywed parents killed and dumped in the woods(6/10)