アフリカで、インド製の咳止めシロップを服用した69人の子供が死亡
アフリカ西部のガンビア共和国では、インド製の咳止めシロップにより、多くの子供たちが死亡している。
4種類の咳止めシロップ
ガンビアでは、インド製の咳止めシロップ4種類に関連し、70人近い子どもたちが無残な死に方をしているという。
犠牲者のほとんどは5歳未満で、亡くなった子供の親たちは「口と鼻から血がにじみ出た」と語っており、苦しみを和らげるために、自分の子供が死んでくれることを願った親もいたそうだ。
10月5日、国連の世界保健機関(WHO)は、インドにある製薬会社「Maiden Pharmaceuticals」の4つの咳止めシロップについて警告。
研究室の検査で、シロップから「許容できない量」のジエチレン・グリコール(diethylene glycol)とエチレン・グリコール(ethylene glycol)が検出され、「死に至る可能性のある急性腎障害」につながると明らかにした。
“WHO has today issued a medical product alert for four contaminated medicines identified in #Gambia that have been potentially linked with acute kidney injuries and 66 deaths among children. The loss of these young lives is beyond heartbreaking for their families”-@DrTedros
— World Health Organization (WHO) (@WHO) October 5, 2022
一週間で急性腎不全を発症
実際に、ガンビアで暮らすWuri Bailo Keitaさんの2歳の娘・Fatoumattaちゃんが発熱した時、病院はマラリアと診断。パラセタモール・シロップの処方箋を渡して帰宅させたという。
しかしその後、一週間もしないうちにFatoumattaちゃんは急性腎不全を発症し、死亡した。
また同様に娘を亡くした父親のKeitaさん(33歳)も、次のように語っている。
「彼女は何も食べることができず、口と鼻から血がにじんでいました。ある時、私は神が彼女の命を奪ってくれるように、と祈っていました」
ガンビアでは、7月以降この問題で69人が死亡し、死者の数はまだ増え続けており、この状況に対する国民の怒りは高まっているという。
ガンビアのアダマ・バロウ大統領は、国民への演説で、薬物関連法の更新を約束しているそうだ。(了)
出典元:METRO:Indian cough medicine linked to deaths of 69 young children(10/11)