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【米議会襲撃事件】「オース・キーパーズ」のリーダー、扇動共謀罪で有罪判決

【米議会襲撃事件】「オース・キーパーズ」のリーダー、扇動共謀罪で有罪判決
Twitter/The Hill

極右民兵組織「オース・キーパーズ」の指導者らが、2021年1月6日に起きた連邦議会襲撃事件で、有罪判決を受けた。

 

バイデン当選阻止のために計画

 

「オース・キーパーズ」のリーダー、スチュワート・ローズ被告やケリー・メグス被告ら11人は今年1月、2021年1月6日に起きたトランプ支持者による米議会襲撃事件について、扇動共謀罪で起訴されていた。

 

検察側は、ローズと仲間の被告が、バイデン氏の当選を議会が認定するのを阻止するために武力を行使すること計画し、人々を扇動して議会を襲撃させたとし、告発した。

 

そして今年の9月から裁判が開始され、米国連邦地裁は11月29日、ローズ被告とメグス被告に対し、扇動共謀罪で有罪判決を下した。(量刑はまだ決まっていないが、最高で20年の刑に処される可能性があるとも伝えられている)

 

イェール大学ロースクールを卒業

 

ローズ被告は、イェール大学ロースクール(法学部)を卒業した元空挺部隊員で、弁護士資格を持っていたが、その後剥奪された人物だという

 

「オース・キーパーズ」は、2009年にローズ被告によって立ち上げられた極右民兵組織。現在メンバーは3万5000人いるとも噂されており、現役・退役軍人や警察官、消防士、州兵などで構成されていると言われている。

 

名前にある「オース(oath:誓い)」とは、主に「政府の横暴に対して実力で抵抗する権利」を守る「誓い」とされるが、実質的には「国内過激派」とみなされているという。

 

白人至上主義者らの集会でも、「極左グループの暴力から人々を守るため」と称して、銃武装したメンバーが姿を現わし、彼らを護衛していた。

 

「内戦なしに、終えることは出来ない」

 

ローズ被告は、議会襲撃事件が起きる前の2020年11月5日、暗号化メッセージアプリ「シグナル」で、「内戦なしにこれを終えることは出来ない。それには遅すぎる。心と体、精神の備えをしておくように」と仲間に伝えていたという。

 

また2020年12月には、大統領を決める選挙人団の投票結果の承認について、「この状況を抜け出せる普通の政治的、法的なやり方はない」とアプリに書き記したと言われている。

 

もっともローズ氏本人は、議会襲撃事件当時、議事堂には入っていない。

 

しかし裁判では、録音や暗号化されたメッセージを通じて、彼がトランプ氏を大統領の座に留めるために戦うよう信者を集め、「血なまぐさい」内戦を警告していたことが明らかにされた。

 

またローズ被告らは事前に銃や暗視ゴーグルを購入し、ワシントン郊外のホテルの部屋に大量の武器を保管して乱入に備えていたとも言われている。

 

以前、弁護側は裁判で、ローズ被告らがあくまで当時のトランプ大統領の呼びかけに応じようとしただけだった、議会襲撃の計画はなかったとして、起訴内容を否認した。

 

またローズ被告らは、議会襲撃事件の時にワシントンD.C.に来たのは、トランプ支持派のイベントが極左グループに襲われるのを防ぐため、警備を行うために来たと主張していた。

 

今回の判決を受けて、ローズ被告側は控訴をする方針とされている。(了)

 

出典元:The Guardian:Oath Keepers founder Stewart Rhodes found guilty of seditious conspiracy(11/29)

出典元:ABC News:Jury convicts Oath Keepers leader, 1 other of seditious conspiracy in Jan. 6 trial(11/30)

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