iPhoneの緊急SOS機能が、谷に転落した車の運転手らを救う
アメリカで、車が谷に転落し、その後アップルの緊急機能が威力を発揮した。
緊急衛星サービスから警察に通報
その事故が起きたのは12月14日の午後(現地時間)、場所はカリフォルニア州のクレセンタバレーとされている。
クレセンタバレー警察はその日、アップルの緊急衛星サービスから、被害者が「車両単独事故」に巻き込まれたとの連絡を受けたという。
実際に車は、「Angeles Forestハイウェイ」から山の斜面へ逸れ、狭い谷間に転落していたそうだ。
被害者らは車から脱出できたが、そこは携帯電話も通じない人里離れた渓谷。しかし彼らはiPhone 14の緊急衛星サービスを使い、ショートメールで中継センターに連絡できたという。
コールセンターから位置情報を連絡
その後、コールセンターから「被害者の正確な緯度と経度」が消防署などに連絡され、捜索救助隊、パトロール隊、「エアーレスキュー5」が出動。
やがて救助隊は、軽傷から中程度の怪我を負った20代の男女を発見できたそうだ。
男女はヘリコプターで渓谷から吊り上げられ、地元の病院に搬送されたという。
Deputies, Fire Notified of Vehicle Over the Side Via iPhone Emergency Satellite Service
This afternoon at approximately 1:55 PM, @CVLASD received a call from the Apple emergency satellite service. The informant and another victim had been involved in a single vehicle accident pic.twitter.com/tFWGMU5h3V
— Montrose Search & Rescue Team (Ca.) (@MontroseSAR) December 14, 2022
衛星接続で緊急サービスに連絡可能
iPhone 14に搭載された新しい安全機能は、携帯電話やWiFiが利用できない場合でも、衛星接続を利用して緊急サービスに連絡することができる。
衛星経由の緊急SOS機能は、救助活動を迅速に行うために、警報が発信される前にいくつかの質問をするように設計されているそうだ。
そのメッセージは中継センターに送られ、そこから適切な当局(この場合はLA郡の消防署、保安官、モントローズの救助隊)にメッセージが送られるという。
11月にアップルは、アメリカとカナダの顧客を対象に、iPhone 14の全モデルにSOS機能を展開。来年にはさらに多くの国への対応が予定されている。(了)
出典元:METRO:iPhone’s emergency SOS feature saves couple whose car went off a cliff(12/15)