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パプア州で人質にされたパイロットの映像を公開、武装した戦闘員に囲まれる

パプア州で人質にされたパイロットの映像を公開、武装した戦闘員に囲まれる
Twitter/RK

先日、インドネシアでニュージーランド人の男性が人質にされたとお伝えしたが、その映像が公開されている。

 

銃、槍、弓矢で武装した戦闘員

 

その男性とは、航空会社「Susi Air」のパイロットをしているPhillip Mehrtensさん(37)だ。

 

彼は2月7日、パプア州にある山岳地帯Ndugaの町、Paroに着陸した時、インドネシアからの分離を目指す、西パプア民族解放軍(TPNPB)の戦闘員に襲撃され、人質にされたという。

 

TPNPB側は現在も、インドネシアからの分離独立を勝ち取るための切り札として、Mehrtensさんを拘束しており、その動画を公開した。そこにはマシンガン、槍、弓矢で武装した戦闘員に囲まれている、彼の姿が映っていた。

 

インドネシア軍の退去を求める

 

TPNPBは2018年に「Nduga虐殺事件」を起こし、責任を追及されているという。

 

この時、TPNPBの戦闘員はNdugaで、橋の建設のために国営建設会社に雇用されていたインドネシア人労働者31人を拘束し、その後殺害したと言われている。

 

 

公開された動画の中でMehrtensさんは、たどたどしいバハサ・インドネシア語で「インドネシア軍は退去しなければならない。もし彼らが出て行かないなら、私は解放されないだろう」とメッセージを読み上げたという。

 

また彼は英語で「自由パプア運動が私を捕らえました。パプア軍はパプア独立のために戦い、私を捕虜にしました。彼らはインドネシア軍に帰るよう求めており、そうでなければ私は捕虜のままか、私の命は脅かされることになるでしょう」とも伝えたそうだ。

 

Nduga地区長のNamia Gwijanggeさんによると、Mehrtensさんが操縦していた飛行機は、TPNPBが殺すと脅した15人の労働者を迎えにいくために、Paroの飛行場に降り立ったという。

 

パプア州と西パプア州は、1969年に国連が監督する投票によってインドネシアの支配下に置かれたが、以来分離独立を求める争いが続いてきたそうだ。(了)

 

出典元:MailOnline:Revealed: Heavily armed kidnapper pictured with New Zealand pilot is a ‘psychopath’ terrorist whose rebel group carried out horrifying massacre of 31 in lawless region of West Papua(2/16)

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