軽飛行機の座席の下に猛毒のコブラ!パイロットが緊急着陸
南アフリカ共和国で、飛行中の軽飛行機に猛毒のヘビがいるのが分かり、緊急着陸を余儀なくされたという。(アイキャッチはイメージ)
コブラの頭が座席の下に消えていく
そのヘビが見つかったのは4月3日、パイロットのルドルフ・エラスムス氏が操縦する軽飛行機の中だとされている。
当時、エラスムス氏は4人の乗客を乗せて、飛行を続けていたが、やがて腰の辺りを冷たいものが滑っていくのを感じだという。
そのため下をちらっと見たところ、かなり大きな「ケープコブラ」の頭が座席の下に引っ込んでいくのが見えたそうだ。
無事に緊急着陸に成功
エラスムス氏によれば当時は、「まるで自分の脳が、何が起こっているのか分からないような感じだった」という。
その後、エラスムス氏は少し落ち着いてから、乗客たちにヘビのことを伝えたそうだ。皆は唖然としたようだが、誰もが冷静さを保っていたとか。
やがてエラスムス氏は、南アフリカ中部のウェルコムという町にある空港に緊急着陸する許可を得て、10~15分ほど飛行した後、無事に着陸に成功した。
Snake on a plane! Pilot finds #cobra under seat in #SouthAfrican air https://t.co/OO9t60chJ7 @ap pic.twitter.com/d5oxxw3quz
— NEWS10 ABC (@WTEN) April 7, 2023
ヘビが見つからないまま、再び飛行
すでに空港には、救急隊員と蛇使いが待機し、軽飛行機を出迎えたが、その後の捜索では2日間かけても、ヘビは見つからなかったという。
しかも軽飛行機は、ムボンベラという都市に戻さねばならず、ヘビが見つかっていない中で、エラスムス氏は再び、操縦することに。
その際、エラスムス氏は厚手の冬用ジャケットを着用し、座席に毛布を巻き、コックピットには消火器、虫除けの缶を持ち込み、ゴルフクラブを手の届くところに置いていたという。
そして完全防備の状態で90分間飛行を続け、無事目的地に着いたが、この時のフライトではヘビは現れなかったそうだ。
「ケープコブラ」は、その毒の強さから、アフリカで最も危険なコブラの一種とされている。(了)
出典元:ABC News:Snake on a plane! South African pilot finds cobra under seat(4/6)