危険な粉に埋もれて遊んだ7才児の、最期の写真が悲しい
8月3日、ブラジル·パラガ州の男児が、石灰(石灰石粉末)の小山で遊んだ後に死亡。遺族は、石灰の危険性について警鐘を鳴らすため、子供の最期の写真をFacebookに投稿した。
笑って遊んでいたが
写真に写っているArthur Emanuel Bitencourt君(7才)は、下半身を白い粉の山に埋めて笑い、両手の親指を立てている。この粉は、肥料や建築材料として使われることもある石灰(石灰石粉末)だ。彼の家の近くの道端に、放置されていたという。
Arthur君ははしゃいでそこに飛び込んだ、と地元メディアは報じた。家族はそれが危険物と知らず、写真を撮った。その数分後、呼吸困難になったArthur君は病院に運ばれたが、到着時にはすでに死亡していたとのこと。
家族のRomaldo Bitencourtさんは、写真にこんなコメントをつけて投稿した。
この写真は、彼(Arthur君)の痛ましい死の数分前に撮られた最後のものです。死因は、遊んでいる最中に吸い込んだ石灰です。この子と過ごした思い出は、いつまでも最高のものとして私の中で生き続けることでしょう。
呼吸不全を引き起こす結晶質シリカ
海外メディアによると、石灰の中の結晶質シリカ(いわゆる石英)が、呼吸に障害をもたらすという。小石程度の大きさに砕かれた状態の石灰岩ならば、適切に取り扱えばそれほど危険ではない。しかし、粉末状になると、微細な結晶質シリカが肺に入り、呼吸不全を引き起こすとのことだ。
ちなみに、肺に入った結晶質シリカは、肺ガンや慢性閉塞性肺疾患、腎障害、珪肺(けいはい/肺に傷がついたり炎症が起きる職業病の一種)の原因でもあるそう。
Arthur君の家の近くに、石灰の山が放置されていた理由は分かっていない。地元警察は、Arthur君が死に至った状況について、詳しい調査を進めている。(了)
出典元:Metro:Last picture of boy sitting in toxic dust that killed him(8/8)
出典元:Express:Tragic last photo of boy, 7, playing in limestone powder before toxic fumes kill him(8/8)