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オーストラリアで、毒キノコにまつわる奇妙な事件が起き、注目を集めているという。

食事後に4人が急変、病院へ搬送

その事件が起きたのは7月29日、場所はメルボルンの南東に位置する小さな町、レオンガサにある、エリン・パターソンさん（48）の家とされている。

その日、ドン・パターソンさん（70）と妻のゲイル・パターソンさん（70）は、昼食をとるために、義理の娘であるエリンさんの家に立ち寄ったという。

またゲイルさんの妹であるヘザー・ウィルキンソンさん（66）と、その夫のイアン・ウィルキンソンさん（68）も一緒に食事をしたという。

その料理は、エリンさんが作ったのだが、食べ終わってから数時間後、客である4人は重度の胃腸炎と思われる症状で地元の病院へ運ばれ、さらにメルボルンの病院へ移されたそうだ。

死因は「デス・キャップ・マッシュルーム」か？

4人はメルボルンの病院で治療を受けるも、ヘザーさんとゲイルさんが8月4日に死亡。さらに翌日には、ドンさんも亡くなり、イアンさんは肝臓移植を待つことになったという。

警察は4人が「デス・キャップ・マッシュルーム（Amanita phalloides、和名：タマゴテングタケ）」と呼ばれる毒キノコを食べたとみているが、奇妙なことにエリンさんは体調を崩してはいなかった。

Farmers have rejected claims the death cap mushrooms at the centre of the tragedy in Victoria could have been bought at a retail shop. Erin Patterson told police she used store bought mushrooms to prepare a meal that killed three people. https://t.co/TWh1KQh9q4 #7NEWS pic.twitter.com/JLwUBPPRJ4

— 7NEWS Sydney (@7NewsSydney) August 15, 2023

この事件はオーストラリア中で注目を集め、警察はエリンさんがキノコで4人を毒殺した可能性があるとして、捜査を行っている。

しかしまだ、エリンさんが客と同じものを食べたのかどうか、あるいは彼女が出した料理にキノコが入っていたのかどうかさえ分かっていない。

警察の殺人課に所属するディーン・トーマス氏も記者団に対し、「現時点では、死因は説明できない。無実の可能性もあるが、わからない」と語ったという。

エリンさんは、どの客にどのような食事が出されたのか、キノコはどこから来たのか、といった記者たちの質問には答えず、「何が起こったのか、全く分かりません。自分は家族を愛しており、傷つけるようなことはしていません」と語ったという。（了）

出典元：BBC：Mushroom poisoning deaths: Family lunch mystery grips Australia（8/9）

出典元：ABC.net：Three people died from suspected mushroom poisoning after sharing a meal. Here’s what we know(8/9)