女性の月経をテーマにしたカクテルはどうなのか?
米国オハイオ州のバーが今月から提供を始めるというカクテルに、賛否の声が上がっている。
「Even Can’t Literally」と名付けられたそのカクテルは、女性の生理、ズバリ言えば「月経」がテーマになっている。
タンポン・アプリケーター入り
オハイオ州レイクウッド市にあるバー「YUZU」が、5月3日にFacebookで紹介した新作カクテルは、ベリー・マルガリータをアレンジしたもの。
普通のマルガリータはテキーラ、ホワイトキュラソー、ライムジュースを混ぜて作るが、この新作「Even Can’t Literally」は、さらに血の色のラズベリーが加えられており、ガーニッシュ(飾り付け)としてタンポンのアプリケーターが添えられている。
https://www.facebook.com/yuzulakewood/photos/a.1004614269588576/2118006028249389/?type=3&theater
考案したYUZUの女性バーテンダー・Sarah Kruegerさんによれば、女性の健康に対する意識を高めるのが目的だそう。人々を不快にさせるために作ったのではない、と海外メディアに話している。
このカクテル1杯の代金のうち1ドルは、家庭内暴力の被害者女性を援助する地元団体に寄付される。タンポンの寄付もできるそうだ。Kruegerさんはこう言う。
もしカクテルの中にタンポン(アプリケーター)を入れたくないなら、そのタンポンも寄付できるようになっています。注文する時に「タンポンは寄付する。ドリンクだけでいい」と言ってくれれば、店から1ドルとタンポンを女性のシェルターに送ります。
眉をひそめるFacebookユーザーたち
この生々しいカクテルに、米国の人々はどう反応しているのだろう?
テレビ局が意見を聞いたバーの客たちは、特に問題なく受け入れているようだ。ある男性客はこう言っている。
全然気にならないね。別にこれ1つで、僕の1日が台無しになるわけじゃないし。
別の女性客はこう言う。
このカクテルに気分を害される人がいることは分かるわ。でも、私は個人的には、不快に感じることはない。
ところが、YUZUのFacebookには、反感を抱いたユーザーの声が集まっている。例えばこんな意見が上がっている。
吐き気がする。今のボーイフレンドと知り合ったのがこの店だったから、同じ店で交際1周年のお祝いをしたかったけど、これだもの、店が潰れてくれることを祈るばかりだわ。
バー「YUZU」に大きな拍手! こんなカクテルを本当に作るとは思わなかった。けれど、女性のためと言いながら、この店は女性の身体的機能を蔑んで馬鹿にしているよ。
バーのオーナーであるDave Bumbaさんによれば、このカクテルを市の保健所に通報した人もいたそうだ。
だが、カクテルがSNSで炎上することで注文が増え、「女性シェルターへの寄付や注目が増えるならそれでいい」とも語っている。(了)
出典元:abc7:Menstrual-themed cocktail causing controversy at Ohio bar(5/6)
出典元:Fox8:Menstrual themed cocktail created for fundraiser causing controversy at Lakewood bar(5/3)