コロナと共存する飲食店 ピークアウトした各国の現状とは?
新型コロナ対策の外出自粛で、日本の多くの飲食店は休業に追い込まれている。だが、感染者の増加がピークアウトすれば、やがて営業再開となるはずだ。
そのとき、レストランやファストフード店の様子はどう変わるのか? ロックダウン解除を待つニューヨークのラーメン店チェーン「モモフク(Momofuku)」の社長も、それを知りたかったようだ。すでにピークアウトしたアジアの国の人たちに、ツイッターで問いかけた。すると各国から、これまでとは違う、ウイルスと共存する店内の写真が集まった。
コロナの時代、飲食店は変わる
モモフクのDave Chang社長は、4月16日、ツイッターでこう問いかけた。
「台北、香港、韓国、中国のレストランに行った人は、店内の様子が分かる写真を送ってもらえませんか。客席の配置はどうなっているのでしょう? 店のスタッフは全員がマスクや手袋をしているのでしょうか? 客の格好はどんなでしょう? キッチンで働く人がいたら、どんなウイルス対策をしているのかも聞きたいのですが」
これに応えて寄せられた写真を紹介しよう。
中国
中国・深セン市のNaomi Wuさんからの投稿。「こちらでは、いろいろなことがほぼ通常通りです。けれど(飲食店では)これが普通になっていて、効果的」と書かれている。
Things are mostly back to normal here now but this was common and effective. pic.twitter.com/rdGsyvpQmJ
— Naomi Wu 机械妖姬 (@RealSexyCyborg) April 17, 2020
北京には、ロボットに料理を運ばせているレストランもあるようだ。
here is a footage of robot deliver the food in a restaurant of Beijing pic.twitter.com/lauy6g6QFy
— rickychangphotos (@yufengzhang) April 21, 2020
上海のあるレストランでは、消毒液をスプレーする機械で、客の全身を消毒している。また、この店では、スタッフが客の目の前で、食器を熱湯消毒して見せるらしい。その動画が投稿されている。
Staff disinfect tableware and cutlery in front of you at your table. pic.twitter.com/1cS4pcztKE
— Paul Lin (@tribal) April 18, 2020
台湾
感染拡大の食い止めに成功したと言われる台湾からの投稿。「台北市では、店の入り口で体温チェックと消毒スプレー。スタッフ全員マスク着用。客席は間隔が空けられるか、間仕切り設置。お客も全員マスク着用だが、食べる時は取る。こうしたルールは厳しいが、それでも店は営業している!」
In Taipei: temp check at door + disinfectant spray, all staff wear masks, spaced out seating or barriers, customers all have masks but take them off to eat. Definitely strict but at least restaurants are open! pic.twitter.com/oftgTzpBx6
— ben lin (@blin23) April 16, 2020
台北市のフードライター・Hanna Cheさんも、市内の飲食店について詳しく報告している。入口での体温測定は実施していない店もあるが、消毒用アルコールスプレーは必ずあり、店のスタッフは全員がマスク着用だそう。ラーメン店や屋台などではこれほど厳しくないが、客は1.5m以上離れて座っている。座っていけない座席には赤いテープが貼ってあるらしい。またモスバーガーでは、注文カウンターに並ばずに、席からスマホで注文することが推奨されているそうだ。
Noodle shops/street eateries more lax but people do try to sit apart, >1.5m. At MosBurger (fast food chain), diners encouraged to sit first & order via mobile instead of lining up. Seats spaced out with helpful taped signs. At bakeries, servers spray your hands upon entry. pic.twitter.com/0zj3Dt0CPA
— Hannah Che 車美惠 (@hannahbche) April 17, 2020
スターバックスの様子も投稿されている。カウンターに間仕切り、消毒液ポンプが設置されている。
Starbucks in Taipei pic.twitter.com/NC3BHnITOI
— Nicolas (@nicolexandre) April 20, 2020
台湾のパソコンメーカー「ASUS」の社員食堂にも間仕切りが。
The lunch room at ASUS computers in Taipei… pic.twitter.com/BtdN1VnDmd
— Wigg, but no hairpiece (@wiggpdx) April 17, 2020
香港
香港の編集者・Joyce Lauさんは、マクドナルドに体温測定のサーモグラフィーが設置されたことを報告した。「マクドナルドでテイクアウトを受け取る前に、サーモグラフィーのモニターの前に立たなければいけない」とのこと。(写真の左上に写っているのがそのモニター。客の体温が高いと、体が赤く映るのだろう)
You have to stand in front of the thermal monitor before getting takeout at McDonald’s. #HongKong #SocialDistancing pic.twitter.com/i1Sri4I4Ob
— Joyce Lau (@JoyceLauNews) April 17, 2020
韓国
韓国の写真家Dr. Michael Hurtさんは、ソウル市内の3つのレストランの写真を投稿している。店のスタッフは必ずマスクをしているが、客席の様子はコロナ以前と変わらないそうだ。「韓国は感染を押し潰したので、人の密集も容認されている」と書いている。
Three different restaurant spaces in Seoul. Seating is similar as Before corona. Servers are ALWAYS MASKED. Customers generally unmask after coming in cuz gotta eat. Tighter density tolerated asKorea crushes its curve. Oh. And gel at every counter is free. pic.twitter.com/uRQ2MvS41w
— Dr. Michael Hurt (@metropolitician) April 16, 2020
(了)
出典元:boredpanda:People From East Asia Share Their Post-Quarantine Restaurant Experiences To Show Westerners What To Expect(4/30)