ワシントンD.C.でも桜が満開、しかし気候変動の影響も
アメリカの首都・ワシントンD.C.でも、すでに桜が見ごろを迎えているが、気候変動の影響もあるようだ。
昨年より6日早く満開
ウェザーニュースによれば、アメリカ国立公園局は3月17日に、桜が満開になったと発表し、ワシントンD.C.にある桜も見ごろを迎えたという。
国立公園局では花が70%開いた状態になった日を満開日としており、昨年に比べると6日早い満開となったそうだ。
ワシントンD.C.の桜の平均満開日は4月4日だが、これまでに最も早かったのは1990年の3月15日。今年は、これに次ぐ記録的な早さになるという。
POV: You’re taking in the iconic cherry blossom trees in Washington, D.C., as spring begins in the nation’s capital. 🌸 https://t.co/YnebtuPMqW pic.twitter.com/2Ypo0GBmPq
— ABC News (@ABC) March 20, 2024
海面上昇により伐採されることに
ワシントンD.C.でも3月中旬から20度を超える日が続いており、それにより満開が早まったと見られている。
しかし気候変動の影響で海面が上昇し、ワシントンD.C.でも、ウォーターフロントの景色を彩ってきた150本以上の桜を伐採せざるを得なくなっているそうだ。
実際、過去1世紀にわたってワシントンD.C.の海面は上昇し、アメリカ海洋大気局によると、1フィート(約30cm)以上も上昇したという。
またポトマック川に隣接する入江の「タイダル・ベイスン」を囲む護岸も、時間の経過と海面上昇により、被害が出ているそうだ。
その護岸の付近には桜も植えられており、護岸の沈下と海面上昇により潮が1日に2回も護岸を越えており、そこにある木々は伐採の対象になっているそうだ。
ワシントンD.C.にある数千本の桜は、1912年に当時の東京市長であった尾崎行雄氏らにより、友好の象徴として贈られたという。(了)
出典元:ABC News:How climate change is affecting DC’s iconic cherry blossoms(3/21)