サハラ砂漠の砂がフランス南部やスイスに到達、大気汚染警報を発令
サハラ砂漠の砂が巻き上げられ、フランス南部やスイスにまで到達し、警告が発せられたという。
スイスでは大気汚染警報
スイスでは3月29日に、砂塵が到達し、太陽の光が遮られ、視界が不良になったという。
また微粒子の濃度が増加したため、高レベルの大気汚染警報が出されたそうだ。
砂塵の量は約18万トンに達すると推定されており、これは最近記録されたレベルの2倍の量にあたるという。
フランス南部へも、サハラ砂漠の砂が到達し、SNSには薄暗い不気味な空の様子が投稿されている。
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— 🅓🅗🅟 (@davidhutinphoto) March 30, 2024
肉体労働を避けるよう呼びかけ
フランス南東部と南部の地方自治体は3月30日、大気汚染基準を突破したと発表。
南部のHerault県は、特に心臓や呼吸器に問題のある住民に対し、激しい肉体労働を避けるよう呼び掛けたという。
サハラ砂漠は年間6000万トンから2億トンの塵を放出しており、大きな粒子は地上へ落下するが、小さなものは何千キロメートルも移動する可能性があると言われている。
また砂塵は、氷河の融解プロセスに影響を与える可能性もあるそうだ。(了)
出典元:VOA:Saharan Dust Smothers Switzerland, Southern France(3/30)