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イギリスの動物園で、歩けないペンギンの赤ちゃんに特別訓練を実施

イギリスの動物園で、歩けないペンギンの赤ちゃんに特別訓練を実施
X_Dudley Zoo

イギリスの動物園で、ペンギン赤ちゃんが体力を回復し、歩けるようになったという。

 

母親が死亡し、直立できず

 

そのペンギンの赤ちゃんとは、イングランドのダドリー動物園で飼われている、メスの「フロップ」だ。

 

この赤ちゃんの母親は生後数日で亡くなり、その後、「フロップ」は体を支える力が失われ、直立できなかったという

 

このため体重が前部のお腹にかかり、魚を食べて消化するのが不快だったらしく、食欲も低下していったそうだ。

 

そこでダドリー動物園の飼育員は、ベビーバウンサー(ハンモックのようなベビーチェアーの一種)に相当するものを手作りで用意。足が床にちょうど触れる程度にしたという。

 

専用の歩行器も手作り

 

飼育員らは「フロップ」が直立姿勢に慣れ、足と腰を動かすようになることを期待し、毎朝「フロップ」をバウンサーに入れ、餌を与え続けたという。

 

また専用の「歩行器」のようなものも作り、「フロップ」が直立姿勢を保ちながら、歩けるようにしたそうだ。

 

最初のうち、「フロップ」は歩こうとしなかったが、そのうち頭を上げ、前によろめきながら進み始め、最終的には自分で直立し始めたという。

 

そしてゆっくりと、しかし確実に、「フロップ」の体重も増え始めたそうだ。現在は他の仲間と共にペンギンのエリアに戻され、プールなどで泳いでいる。

 

ダドリー動物園の飼育員はまた、ネットで同様のケースを見つけ、カナダのトロント動物園に連絡を取り、さまざまなアドバイスも受け取ったという。(了)

 

 

出典元:Dudley Zoo:The penguin who lost her waddle!

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