野生かと思いきやペットだった!14年間も毎日一頭で散歩に出かける馬が話題に
飼い主を持つ動物がたった一匹で散歩している姿なんて、猫はともかく犬であってもなかなか見かけない光景だ。
そんな常識を覆すかのように、毎日一頭で散歩に出かける“馬”が話題となっている。
14年間にもわたり毎日同じ道を散歩する馬
毎日、散歩に出かける“馬”として話題になっているのは、ドイツのフランクフルトに暮らす“Jenny”。
Jennyはなんと14年間にもわたり、毎朝たったひとりで同じルートを散歩している。
ただ、街中を歩くJennyを見て通行人が驚かないよう、散歩の際には“私の名前はJennyと言います。私は逃げたりしません。ただ散歩しているだけです。ありがとうございます”と書かれたカードをぶら下げているそうだ。
"Every morning in Frankfurt, #Germany, you might catch a glimpse of Jenny, a #horse who goes on a long walk every morning, all by herself. She has been taking the same route every morning for 14 years, ever since her owner, now 79yo, became unable to ride.https://t.co/EoYAv0uSwp pic.twitter.com/ojeJWvYPhy
— horseXperiences™ (@horseXperiences) April 18, 2019
Jennyがたった一頭で散歩する理由とは?
飼い主のWerner Weischedelさん(79)によると、Jennyをたった一頭で散歩させているのには理由があるという。
Weischedelさんいわく、Jennyは散歩を始める前は“キャラバンの一員”だったとのこと。
以前、Weischedelさんはもう一匹の馬“Charlie”とシェパードの“Evita”を飼っており、妻のAnnaさんと共に隊を組んで通りを散歩していたという。
しかしCharlieが死に、Weischedelさん自身も馬に乗るには老いを感じるように。
そのためWeischedelさんは、Jennyに一頭で散歩に行かせることを決心。
以来毎朝玄関の扉を開け、Jennyはたったひとりで、かつてWeischedelさんと共に散歩した道のりを歩いているのだという。
ちなみにEvitaは、今でも時折Jennyと共に散歩をすることもあるということだ。
住民の間からは好意的に受け止められる
一方、気になるのはこれに対する人々の反応だ。
ソーシャルメディア上では、Jennyを一頭で散歩させることはJenny自身の安全と、人々の安全を無視する行為であるとの批判の声も上がっている。
しかし住民の間からは、Jennyの存在は好意的に受け止められているとのこと。
担当獣医のMaren Helligeさんも、散歩時のJennyについて「とてもリラックスし、満足しているように見える」としている。
また地元警察も、14年間にもわたる中でJennyの散歩時に事故が起きたことは一度もないとしている。
14年間も一頭で散歩をしていながら、事故を起こしたこともないというJenny。今後も彼女の散歩を遠くから見守っていきたいところだ。(了)
出典:Boredpanda:Horse Goes On A Walk Alone Every Day For 14 Years, Receives Pets And Treats From Residents
出典:Mnn.com:A horse named Jenny takes a daily stroll through the streets of Frankfurt(4/19)