ワシが落としていった子犬を女性が保護、と思ったら実はディンゴだった!
オーストラリアで女性によって保護された動物が、野生のディンゴだったとことが明らかとなった。
SNSに投稿し、どんな動物なのか尋ねる
今年の8月、メルボルンの北東部の街、Wandiligongに住む女性(名前は明らかにしてない)はある朝、裏庭で動物の子供が鳴いているのを発見したという。
その動物はワシが落としたと考えられ、子犬またはキツネの子供に見えたそうだ。
彼女は、この動物を「Wandi」と名づけ、その後写真をフェイスブックに投稿。皆に何の動物なのかを尋ねてみることに。
すると多くの人がキツネの子供だと主張したが、どうしても結論が出なかったため、彼女は「Alpine動物病院」へ連れて行った。
DNA検査で純粋なディンゴと判明
病院のスタッフは「Wandi」からDNAのサンプルを採取し、その後ニュー・サウス・ウェールズ大学の遺伝子研究所へ送ったという。
そして心配しながら数週間を過ごした後、検査結果が明らかとなり、「Wandi」は100%純粋なアルペン・ディンゴ(高山ディンゴ:Victoria highlands dingo)だと明らかになる。
その後、「Wandi」は保護施設の「Dingo Discovery sanctuary 」に預けられ、今後もそこで繁殖プログラムに参加することになるとか。
「Dingo Discovery sanctuary」は次のように語っている。
「私たちは『Wandi』が、背中にケガを負っていることから、ワシによってさらわれ、地面に落とされたと考えています。そして爪がすり減っていることは、ずっと遠くから歩いて移動してきたことを示唆しています」
ディンゴとは数千年前にオーストラリアに連れてこられた犬のことで、次第に野生化していった種と言われている。通常の犬とは亜種レベルの違いしかないとされ、混血が生まれることがあるという。(分類については現在もさまざまな意見がある)
ディンゴは1992年の自然保護条項において国立公園内では保護されているが、まだクイーンズランド州の一部の地域では害獣に指定されているそうだ。(了)
出展元:7NEWS:Victorian woman finds dingo Wandi in backyard after eagle drops it(11/4)
出典元:Mirror:Woman who adopted puppy after eagle dropped it in her garden discovers it isn’t a dog(11/3)