上空でまばゆい光を放つ隕石、米の8つの州の住民がその様子を目撃
先週の月曜日、アメリカの複数の州で住民が、まばゆく輝きながら落ちていく隕石を目撃した。
ミズーリ州の上空で大気圏突入か
この隕石が現れたのは現地時間の11月11日の夜。アメリカ中部の8つの州の住民によって目撃された。
このため住民の間では、これが1つの隕石なのかなど複数の疑問が生まれ、メディアが専門家に取材を行ったそうだ。
それによればこの隕石は複数ではなく1つで、ミズーリ州のトロイ上空で大気圏に突入したと考えられるという。
ソニックブームも起きた
この隕石の速度は時速4万4000マイル(時速7万km)以上あったと見られており、これは音の速さ(時速770マイル:時速1240km)をはるかに超えるため、ソニックブーム(衝撃波)が起きたと考えられるとか。
このことは住民らの証言とも一致しており、実際に多くの住民が振動のようなものを感じたそうだ。その後、隕石は青白いまばゆい光を放ちながら、上空に消えていった。
ワシントン大学のRyan Ogliore助教授によれば、このような時には隕石は空気の圧力により温度が上昇し、外側の物質が気化するという。
そして今回の隕石は80%から90%の物質が気化したと考えられるが、西へ30マイル(48km)から40マイル(64km)移動するうちに速度が低下し、燃焼が止まり、残りはWellsville付近に落下したと見られている。
ただし落下した隕石の正確な場所を見つけ、探すのは難しいそうだ。
このため「メイン鉱物宝石博物館」などは、今回の隕石に限らず、最初に1kgの隕石を見つけた人には、2万5000ドル(約270万円)を提供しているという。(了)
出典元:KCTV5:‘SONIC BOOM’This is where the Missouri meteor likely landed… and other curiosities explained(11/13)