村に迷い込んだ可愛すぎるヒグマの子…安楽死を迫られるも男性により育てられることに
田舎ではクマの子が一匹いれば近くに親もいるはずだからすぐ逃げた方が良い、と教わったことのある人は多いのではないだろうか。
ベラルーシではそれとは逆に、迷い込んできたヒグマの子を育てることを決めた男性が話題となっている。
迷い込んできたクマの子、野生に帰すか安楽死を迫られるも…
ヒグマの子が迷い込んできたのは、ベラルーシ東部に位置するミンスク州ボリソフの小さな村。
この地に暮らすNikolay Vasilievich Terletskyさんは、ある日食べ物を探して迷い込んできた小さなヒグマの子を発見した。
ベラルーシでヒグマは絶滅危惧種に指定されているほど珍しく、それを知るTerletskyさんはヒグマの子の保護先を見つけるべく、ありとあらゆる機関へと連絡を試みたという。
ところがそれらの機関から推奨されたのは、ヒグマの子を森に返すか、あるいは安楽死させるかという二つの選択肢のみ。
しかしヒグマの子が森で一匹で生きていくのにはあまりにも小さく、また安楽死させるというのはあまりにも不憫だ。
そのためTerletskyさんは、2日間の間近隣の森を捜索。母親の手がかりがないか探すも、何の形跡も見つけられなかったという。
そしてTerletskyさんは、驚くべき決断を下す。
ヒグマの子を森に返すのでもなく安楽死させるのでもなく、なんと自ら引き取って育てることにしたのだ。
そうと決めたTerletskyさんは、専門家から飼育に関する承認を受けると共に、ヒグマの子を“Vasilisa”と名付けたという。
将来は養魚場のそばに巨大な囲いを設置
しかし子供の頃は愛くるしい姿であっても、成長してしまえばVasilisaも当然ながら一人前のヒグマとなってしまう。
それでは一体、Vasilisaをどのようにして飼っていくというのだろうか。
そこでTerletskyさんが思い付いたのが、Vasilisaを観光客に見せるということだ。
魚の養殖を営むTerletskyさんは、養魚場内にVasilisaのための巨大な囲いを設置し、訪れる人が観察できるような形にすることを考えているという。
人に危害を加えるとして危険視されるヒグマを育てることを決意したTerletskyさん。
Vasilisaが彼に懐き、人間に危害を加えることない優しいクマとして成長してくれることを願うばかりだ。(了)
出典:Boredpanda:Bear Cub Wanders Onto A Farm And Authorities Suggest Putting Her To Sleep But This Man Decides To Raise Her (4/22)