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ネパールに生息する絶滅危惧種のサイ、過去5年間で個体数が16%増加

ネパールに生息する絶滅危惧種のサイ、過去5年間で個体数が16%増加
flickr_Spencer Wright

ネパールに生息するサイの個体数が先日行われた調査で、増加していることが報告された。

 

現時点で752頭のサイを確認

 

ネパール政府によって発表された報告書「National Rhino Count 2021」によれば、ネパールに生息するサイ(一本角)の個体数は現時点で、752頭だったことが明らかになったという。

 

2015年には645頭だったことを考えると、この約5年間で約16%も個体数が増えたことになる。

 

しかも1960年代には、ネパールではサイがわずか約100頭にまで減っていたそうだ。

 

ゾウを使ってジャングルに分け入る

 

ネパールでの個体数の調査は、今年の3月22日から4月10日までの間に、Chitwan国立公園を含む4つの国立公園で実施されたという。

 

国立公園及び野生動物保護局の調査員、350名が57頭のゾウなどを使い、サイの数を調べるためにジャングルに分け入ったそうだ。

 

この調査の間、調査員たちは生息地のデータを収集。また同エリアでの天敵や侵入種(外来種)、人間の活動なども記録したという。WWFネパールのGhana Gurung氏は、次のように語っている。

 

「個体郡規模の全体的な増加は、過去数年間の困難な状況にもかかわらず、保護地域当局による継続的な保護と生息地管理の取り組みを示しています。この成果は、ネパールの保護の道のりにおけるもう1つのマイルストーンです」

 

アフリカでも密猟が減少

 

一方、アフリカでも2020年にはサイの保護活動に著しい成果が見られ、ケニアでは1頭のサイも角の密猟のために命を落とすことはなかったという。

 

またアフリカのサイの80%が生息している南アフリカ共和国でも、2020年にはKruger国立公園での密猟犯罪が低下。

 

この種の犯罪は6年連続で減少しており、2017年以来、サイの死亡するケースが60%も減っているそうだ。(了)

 

出典元:Good News Network:They Counted Endangered Rhinos in Nepal And the Population Has Grown By 16%(4/12)

出典元:WWF:Rhino Numbers on the Rise: 16% increase in Nepal’s rhino numbers(4/1)

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