地面に平らに広がっているリスが多数出現、目撃した人もびっくり
アメリカのサンフランシスコでは、リスが両手足を伸ばして地面などにうずくまり、動かない様子が多く目撃されているらしい。
お腹を地面などにつけるリス
メディア「SFGate」によると、サンフランシスコでは地面で動かないリスが目撃され、「リスが平らに広がっている」といった報告が野生動物施設に数多く寄せられているという。
またネットにも、リスが手を広げてお腹を地面などにつけている様子が投稿され、「驚いた」といった意見も寄せられている。
実はこの行動は「スプローティング(sploot:平らな姿勢)」と呼ばれるもので、動物たちが体温を下げるための行為と考えられているそうだ。
病気や怪我だと思い込む人も
カリフォルニア州の住民の多くは、これまで「スプローティング」という言葉を知らなかったらしく、リスが病気か怪我をしていると思い込んでいる人もいたという。
このため野生動物施設や公園などは、リスが体温を下げているだけだと住民に知らせており、「放っておくように」と伝えているそうだ。
California #heatwave be like… pic.twitter.com/51PB6boC8I
— 🇺🇦🌻Jeff Goodall🌩🐢 (@goodall_jeff) September 6, 2022
Just a squirrel splooting in my driveway. Yeah it’s a bit toasty today. pic.twitter.com/T8ZsJSY0eH
— Jackie Fuchs a/k/a Jackie Fox (@JackieFox1976) September 8, 2022
もっともリスが若かったり、木から落ちていたりする場合は、野生動物保護局に連絡する方が良く、また暑い日には皿に水を入れて与えると、リスの水分補給に役立つという。
サンフランシスコ・ベイエリアは記録的な熱波に見舞われており、同じく熱波に見舞われたニューヨーク州やコロラド州でも、リスの「スプローティング」が報告されているそうだ。
またサンフランシスコの町、サン・ラファエルにあるワイルドケアによれば、この夏は「熱中症になった若いリス」が多く運ばれ、「暑さに苦しむ鹿や、暑さで喘いで横倒しになった鳥についての通報もあった」という。
リスは涼しい表面に触れることで体温を下げるが、寒い時期にも、より暖かくなるように、「スプローティング」をするそうだ。(了)