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ダチョウの群れがまるでバレエを踊っているように、クルクルと回るユーモラスな場面が南アフリカで目撃された。動画がSNSでシェアされている。

回るダチョウたち

その動画は、南アフリカのクルーガー国立公園で撮影されたもの。撮影したのは、地元で野生動物たちの姿を趣味で撮っている、Maitseo Matlouさんという人だ。

ダチョウといえば鳥類の中で最大種。飛ぶことはできず、脚が速い。細長い首と小さな頭には愛嬌があり、動物園でも人気のあるよく知られた鳥と言っていいだろう。だが、そんなダチョウが、集団で踊ることを知っている人は少ないはずだ。

動画に映っているダチョウは、まるでバレエのピルエットを試みているようだ。羽を少し持ち上げ、きれいにクルクルと回転している。

求愛のダンス

海外メディアによると、ダチョウがこんなふうに回るのは、メスを引きつけるため。繁殖期になると、オスのダチョウは自分の体力と敏捷性を誇示するために、頭を上下に揺らし、羽をバタバタさせながら回転を繰り返すのだそう。

また繁殖期以外にも、興奮したり、嬉しいことがあった時にグルグルダンスに興じることがあるという。

そして、もう1つ、仲間内での力を誇示することも、このダンスの重要な目的だ。ダンスの上手さによって、オスの序列が決まるらしい。

ダンスをする野生動物はダチョウばかりではない。様々な哺乳動物をはじめ、鳥や昆虫なども、それぞれの理由で踊りのような動作をすることが知られている。

例えばハチは、パターン化されたダンスを踊ることで、巣の中にいる仲間のハチに餌のある場所を伝える。ゴリラもダチョウと似て、自分の力をダンスで誇示し、メスの目を引こうとするそうだ。イルカは、群れ全体の社会的な絆を深めるために、水中でダンスをする。

ダチョウの回転は、残念ながら野生の中でしか見れないらしい。（了）

出典元：UPI:Ostriches dance in circles(5/1)
出典元：Latest Sightings:Ostriches Dance in Circles(4/29)