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海底2700mの深海にタコの「保育所」が存在、孵化する瞬間も目撃

海底2700mの深海にタコの「保育所」が存在、孵化する瞬間も目撃
YouTube/Schmidt Ocean

中米・コスタリカ沖の深海で、珍しくタコが集まっている様子が撮影された。

 

低温熱水噴出孔で孵化も目撃

 

そのタコの群れを発見したのは、海洋に関する情報の共有を促進する非営利財団「シュミット研究所」の科学者たちだ。

 

18人の国際的な科学者からなるチームは、コスタリカ沖の海山の生物多様性を調査するため。19日間の探索を行っていたという。

 

そして遠隔潜水艇「ROV SuBastian」を使い探査していたところ、海面下約9000フィート(約2700m)の海山にある低温熱水噴出孔で、タコの赤ちゃんが集まる「保育所」を発見。赤ちゃんが孵化するのを目撃したそうだ。

 

YouTube/Schmidt Ocean

新種である可能性

 

シュミット海洋研究所は声明の中で、このタコが「Muusoctopus」の新種である可能性があると述べている。

 

この「Muusoctopus」は、墨袋を持たない小型から中型の深海タコのグループだという。

 

実はこの場所は、2013年に発見され、当時はメスのタコが卵を産むために集まっているのを、科学者たちが目撃したそうだ。

 

YouTube/Schmidt Ocean

 

シュミット研究所は、今回この種の孵化を目撃したことで、この海域がタコの発育に適していないという考えは覆されたと述べている。

 

シュミット海洋研究所のエグゼクティブ・ディレクターであるジョティカ・ヴィルマニ氏も、次のように語っている。

 

「コスタリカ海域の海面下、2800メートルを超える海底で、新たに活発なタコの保育所が発見されたことは、私たちの海についてまだまだ学ぶべきことがたくさんあることを証明しています」(了)

 

 

出典元:ABC News:Rare deep-sea octopus nursery discovered off Costa Rica(7/1)

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