コネチカット州で白いカラスが見つかった、遺伝子異常のアルビノ
アメリカ·コネチカット州のKillingworthという町で、白いウオガラスの子供が見つかった。このカラスは遺伝子疾患を持つアルビノで、非常に珍しく、3000羽に1羽ほどしかいないのだそう。
野鳥保護施設に運び込まれた子ガラス
7月11日、怪我をした猛禽類を保護する団体「A Place Called Hope」のスタッフが、地上に落ちて飛べなくなっていたそのカラスを発見した。
同団体によれば、「そのカラスは羽をかばうようにしていたが、レントゲンでは大きな怪我は認められなかった」とのこと。
これまで多くの鳥を見ているスタッフも、白いカラスには驚いたようだ。Facebookにこんなコメントが掲載されている。
「野生動物のリハビリ施設で働くというのは、毎日がアドベンチャーだ。どんな動物が助けを必要としてやって来るか、こちらにはあらかじめ計り知ることができない」
遺伝子に異常があるアルビノ
「A Place Called Hope」によれば、動物などの体色が白くなるのは、アルビノ(白化個体/白子)であるケースと、白変種であるケースの2つがあるとのこと。
アルビノは、遺伝子の異常によってメラニンを生成できなくなり、体色が白やピンクになるというもの。白変種は、体色は白いが遺伝情報は正常と考えられ、メラニン生成は正常に行えるというものだ(Wikipedia)。
アルビノの目はピンク色なのが特徴で、「A Place Called Hope」によれば、今回見つかったカラスの目はピンク、つまりアルビノなのだそう。
このカラスには、アルビノに多い視力障害があり、野生では生きていけないらしい。そのため、今後も同団体が飼い続けるとのこと。
また、野鳥に関する啓蒙活動のシンボルとして、このカラスを「鳥大使(ambassador bird)」に任命するため、同団体はアメリカ魚類野生生物局に正式な申請を行っている。(了)
出典元:Fox News:Rare albino crow found in Connecticut unable to fly: ‘A special bird’
(7/24)
出典元:Facebook/A Place Called Hope