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「ネタニヤフ首相はヒトラーと変わらない」トルコの大統領が演説で痛烈批判

「ネタニヤフ首相はヒトラーと変わらない」トルコの大統領が演説で痛烈批判
X_Recep Tayyip Erdoğan

トルコのエルドアン大統領が演説において、イスラエルの首相をナチス・ドイツのヒトラーに例えた。

 

「ヒトラーとどう違うのか?」

 

エルドアン大統領は12月27日、首都のアンカラで行われた式典に出席。そこで演説を行い、ガザ地区の競技場でイスラエル兵が、半裸のパレスチナ人たちを検挙する映像に言及し、次のように述べた。

 

「私たちはスタジアムで、イスラエルの『ナチス・キャンプ』を見ていた。そうだろ?あれは何なんだ!彼らが、ヒトラーについて奇妙なやり方で話すのを覚えているだろう。彼らはヒトラーとどう違うのか?ヒトラーと比べて、ネタニヤフの行動に何か違いはあるのか?」」

 

またエルドアン大統領は、ネタニヤフ首相がアメリカから「あらゆる種類の支援」を受けているとし、「すべての支援を受けて、イスラエルが2万人以上のガザ地区の人々に何をしたのか?殺戮だ」と述べた。

 

これに対しイスラエルのネタニヤフ首相も反発。「クルド人を虐殺し、政権に批判的な記者を投獄するエルドアンが、われわれに道徳を説けるはずがない」と批判したという。

 

エルドアン大統領は、イスラエル軍の攻撃が始まったころから、ネタニヤフ首相を「ガザの虐殺者」と呼び、「大量虐殺」に相当する行為で非難し、国際戦犯法廷で訴追するよう求めてきた。

 

ガザ地区中部や南部でも激しい攻撃

 

イスラエル軍は26日から27日にかけて、ガザ地区中部全域において、大規模な攻撃を開始した。

 

特にガザ地区中部に建設されたブレイジ難民キャンプ、南部の都市、ハンユニス、同じく南部の町、ラファではイスラエル軍による激しい爆撃があったという。

 

ガザ地区の保健当局は、ハンユニスにあるアル・アマル病院の近くで、イスラエル軍の空爆により20人のパレスチナ人が死亡したと報告している。

 

 

国連人道問題調整事務所(OCHA)も27日、声明で「イスラエル軍による空、陸、海からの激しい攻撃が、12月23日から26日までガザ地区の大部分で続いた」と指摘。

 

「イスラエル軍は12月24日から25日にかけて、アル・ブレイジ、アン・ヌセイラト、アル・マガジの3つの難民キャンプを、50回攻撃したと伝えられている」と述べた。

 

またイスラエル軍の空爆により、これらのキャンプを結ぶ道路も破壊され、「救援物資の運搬が妨げられた」とし、重大な懸念を表明した。

 

 

一方、ヨルダン川西岸北部にあるパレスチナ難民キャンプでも12月27日、イスラエル軍の空爆により、パレスチナ人6人が死亡、数人が負傷した。

 

ガザ地区の保健当局が27日に発表した内容によれば、過去24時間に195人が死亡、325人が負傷したという。

 

また10月7日以降、ガザ地区でのイスラエルの軍事行動により、少なくとも2万1110人のパレスチナ人が死亡、5万5243人が負傷したそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Gaza war live: Israeli minister warns over Lebanon border attacks; Israel condemns Erdoğan Hitler remarks(12/27)

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