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国際司法裁判所、イスラエルにガザ地区への支援を提供するよう命じる

国際司法裁判所、イスラエルにガザ地区への支援を提供するよう命じる
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国際司法裁判所(ICJ)は3月28日、イスラエルに対し、ガザ地区への物資の搬入などを妨げず、支援を提供するよう命じた。

 

即時かつ妨害なしに、支援せよ

 

国際司法裁判所は、ガザ地区で飢饉が広がっているとして、イスラエルに対し、ガザ地区へ「即時かつ妨害なし」に支援を提供するよう命じた。

 

国際司法裁判所は、「食料や水、電気、燃料、住居、衣服、衛生および衛生設備、ならびに医薬品および医療ケアを含む、緊急に必要とされる基本的サービスおよび人道的支援を妨げることなく提供するよう、イスラエルに命じることを全会一致で採択した」という。

 

またイスラエルに対し、陸路でガザ地区へ搬入するルートの数を増やし、必要な限り開放するよう命じたそうだ。

 

さらに国際司法裁判所は、イスラエルに対し、「国連と全面的に協力し、この命令を遅滞なく履行すべきだ」と述べたという。

 

その上で、大量虐殺の防止と処罰における条約の元で、ガザ地区に住むパレスチナ人を保護されるべき存在とし、彼らの権利を侵害するような行為を犯さないことを直ちに実行するよう、イスラエル軍に命じた。

 

イスラエル側は、この命令によって講じた措置に関する報告書を1カ月以内に、裁判所へ提出するよう求められたそうだ。

 

「処罰されない時代は消えつつある」

 

アメリカ・イスラム関係評議会(CAIR)のNihad Awad事務局長は、国際司法裁判所の判断を歓迎し、次のように述べている。

 

「極右のイスラエル政府は、ガザ地区での虐殺、飢餓、民族浄化という作戦の停止を要求する国際法や世界機関の命令を、すべて無視し続けている。この国際的要求を無視できるのは、イスラエルがパレスチナ人の人権を否定することに対し、アメリカが実質的な行動を起こさないと確信しているからで、何十年にもわたって何の処罰も受けずに行動してきたからだ。パレスチナ人が経験したことを世界中の人々が目にするにつれ、イスラエルが処罰されない時代は消えつつある」

 

パレスチナの政治家であるムスタファ・バルグーティ氏も、国際司法裁判所のイスラエルに対する措置は「重要な一歩」であり、多くのレベルに影響を及ぼすだろうとしつつも、制裁が課されない限り、イスラエルは止まらないとの見方を示し、次のように述べた。

 

「ネタニヤフ首相はこの恐ろしい戦争を進めたいと考えており、現在もガザ地区南部のラファを攻撃することで、さらに大規模な虐殺を行うと誓っている」(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: ICJ again orders Israel to provide aid to Gaza(3/28)

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