Switch news

知っておきたい世界のニュース

米政府、イスラエルへの10億ドルの武器支援案を議会に提出

米政府、イスラエルへの10億ドルの武器支援案を議会に提出
X_PUSULA

アメリカ政府は、イスラエルへの武器支援案を議会に提出し、今後、外交委員会で審議されることになった。

 

260億ドル分の武器支援を継続

 

アメリカ国務省は5月14日、イスラエルへの10億ドル(約1500億円)に及ぶ武器支援案を、議会の審査プロセスに移したと明らかにした。

 

この支援パッケージには、戦車の砲弾や迫撃砲、装甲戦術車両が含まれているという。

 

ジョーバイデン大統領は先週、ガザ南部のラファへの大規模侵攻に使用されるのではないかとの懸念から、イスラエルへの2000ポンド(約907kg)爆弾と500ポンド(約227kg)爆弾の輸送を延期すると明らかにした。

 

ホワイトハウス国家安全保障担当補佐官、ジェイク・サリバン氏は5月13日、記者団に対し、アメリカ政府は4月に可決された260億ドル分(約4兆円)のイスラエルへの軍事支援を継続すると発言。

 

ただし爆弾については、「(ラファのような)人口密度の高い地域で使われるべきではないとの理由から、輸送を停止した」と述べたという。

 

この支援案は、今後議会の上院外交委員会および下院外交委員会で審議されることになる。

 

戦車がラファの住宅街に到達

 

一方、イスラエル軍はガザ地区南部の都市、ラファ東部へ進軍し、ついに戦車が一部の住宅地区に到達したそうだ。

 

そこでは「ハマス」との激しい戦闘が行われ、イスラエル国防軍は国境検問所のガザ側で、接近戦を行っていたという。

 

しかしイスラエル軍の侵攻により、すでに約50万人のパレスチナ人が、自宅からの避難を余儀なくされている。

 

また国境検問所が封鎖されているため、支援物資がガザ地区へ届けられず、今後もパレスチナの人々がさらなる苦境に立たされることが予想されている。

 

ガザ地区へ向かうトラックを襲撃

 

しかも先日、ヨルダン川西岸地区から、ガザ地区へ向かう支援物資を積んだトラックが、イスラエル人のデモ参加者に襲撃される事件も起きている。

 

撮影された映像には、支援物資を積んだトラックをデモ参加者が阻止して襲撃し、水や食料、その他の援助物資の入った箱を破壊している様子が映っていたという。

 

またトラックが放火され、路上に燃えたまま放置される様子も見られたそうだ。

 

 

イスラエル人のデモ参加者らは、支援物資が「ハマス」の手に渡ってしまうと主張している。

 

しかしアメリカ政府は、この事件について「まったく容認できない行為」と非難した。

 

イスラエル警察は5月13日、この事件に関連して、複数人が逮捕されたと明らかにしている。(了)

 

出典元:The Guardian:US advances $1bn Israel weapons package amid Rafah tensions(5/15)

出典元:ABC News:Protesters in Israel arrested after attacking Gaza aid trucks(5/15)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top