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セルビアの野党議員が発煙筒や催涙弾を投げ、議会が煙だらけに【動画】

セルビアの野党議員が発煙筒や催涙弾を投げ、議会が煙だらけに【動画】
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ヨーロッパ南部のバルカン半島にあるセルビアの議会で、発煙筒や催涙弾が投げられ、煙が充満してしまった。

 

反汚職抗議運動への支持を表明

 

3月4日、セルビア議会は会期の初日を迎え、議論が行われた後、セルビア進歩党(SNS)が率いる与党連合が議題を承認したという。

 

しかしその後、数人の野党議員がAna Brnabić議長に向かって席を飛び出し、警備員と小競り合いになったそうだ。

 

そして他の野党議員も、反汚職抗議運動への支持を示すため、発煙筒に点火。また催涙ガスも投げられたため、議会内はピンクと灰色の煙に包まれた。しかもこの様子は、テレビで生放送されたと言われている。

 

駅の屋根が崩落する事故、学生デモが発生

 

実はセルビアでは昨年11月、駅舎の大規模な改修工事の後、ノヴィ・サド駅の屋根が崩落し、15人が死亡する事故が起きていた。

 

突然、駅の屋根が崩壊、下敷きになり14人が死亡【セルビア】

 

そしてこの事故は、汚職や建設・開発プロジェクトに対する監督責任の欠如をめぐり、国内で長年くすぶってきた怒りに火をつけたという。

 

その後、学生主導の反汚職デモが何カ月も続き、セルビアのブチッチ大統領への圧力も強まり、今年の1月には首相を含む高官数人が辞任に追い込まれたそうだ。

 

ブチッチ大統領や政府関係者は、学生との対話を求めつつ、同時にデモ参加者が外国勢力の支援を受けているのではないかと疑っているという。

 

そして今回、議会でも野党議員により反汚職抗議運動への支持が示されたが、この騒動により2人が負傷。そのうち1人の議員は、脳卒中を起こして重体になったと言われている。(了)

 

出典元:The Guardian:Serbian MPs set off flares and smoke grenades inside parliament(3/4)

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